平尾昌晃先生も逝かれたそうで

「カミカゼの邦」という作品を書きました。

お疲れ様です、神野オキナです。

この度「カミカゼの邦」という作品を書きました。
「あそびにいくヨ!」が終わり「疾走れ、撃て!」も完結して、以来、基本コメディ方向への作品ばかり連ねてきました。
「EXMOD」と「リラム~密偵の無輪者」はシリアス系に属しますが、あまり黒いお話にはせず、基本プロフェッショナルだったり、「人との関係性の変化」をメインにした切なさをテーマにして描いてきました。

これには「あそびにいくヨ!」開始から干支がひとまわりして新しい、若い読者のかたに向けて書いているというのもあります。
この辛いご時世に、ライトノベルにおいてまで辛い話は読みたくないよね、という思いもあります。
そういう意味で一番明るい方向に振り切ったのは「エルフでビキニでマシンガン!」ですね。
これはこれで楽しいですし、本来ライトノベルの人間ですから作りがいもあります。

ただ、時代に合わせて「使わない道具」というものも出来てくるわけです。
いえ、ペンだとかノートだとかという意味ではなく、単純に、レーベルごとの空気に合わせた微調整の方向性……ジャンルだったり描写だったり、キャラクターだったりという意味ですね。

今回の「カミカゼの邦」はそういう意味では「シックスボルト」以来、久々に自分の中にある色々な感情や思考を解放した作品となっています。

フルアクセルを踏み抜きました。

表現方法も、ストーリーもキャラクターたちも、一切手加減をしていません。
久々に、を乗り越えて、これまで踏み込んだことのない領域です。

日中が戦争するかも、という、沖縄に住んでいてこの10年、急速に膨らみはじめた悪夢と、それがもたらすであろう被害と闘い。
戦後、そこから派生するテロ、そしてwebが生み出す新しい人間同士の繋がりや利害関係のシステムと、「あり得そうな明日」を描くことにしました。
そして神野オキナ作品には珍しく「チームもの」になっています。

扱うものは戦争、テロ、復讐、虚無、欲望、愛、セックス……やりたい放題にやらせて貰いました。
普段の4倍、原稿用紙1200枚を超える初稿を仕上げるのに、たった2ヶ月しかかからなかったところを見ると、どうやらかなり、私は色々なものを鬱屈させていたようです(その代わり書き直しや整理に時間を取られましたが)。

そして、なんという奇跡かただ暗いだけ、陰鬱なだけではなく、読み終わった後に爽快感が得られるような作品が生まれました。

これまでの神野オキナ作品にはないタイプの主役ですし、脇役たちですし、物語になったと思います。

単に長いのではなく、「読み応え」のあるものが出来ました。発売までもう少しお待ち下さいませ。

※書籍データ

カミカゼの邦(かみかぜのくに)
著者 神野オキナ
発行 徳間書店
四六版
ISBN 978-4-19-864450-5
発売日(予定) 2017年08月29日
販売価格 1,900円 (税込 2,052円)

大迫先生が亡くなってからもう七年になります

作家の大迫純一先生が亡くなられてからもう7年になります。

ご存命でしたら今日がお誕生日で、まだ55歳。現役バリバリで書かれていることでしょう。
ライトノベルだけではなく、恐らく本格SFやハードアクション、そういう一般向けの著作もあったに違いありません。

そんなわけでちょっと思い出話を。

最初に私が知った時、80年代の大迫先生は「漫画家」でした。

魔を諭し邏る、という意味の「魔諭羅」の名を持つ謎の少女を中心にした伝奇アクション、そして「正義」を貫く狂ったヒーロー「デストマン」が強烈なインパクトでした。

そして、いつの間にかその人はゼネプロ(後にガイナックスに発展する母体となったSFカルチャーショップ)で「大迫てんちょー」の名で親しまれる人と同一と聞き、驚いていたら、次にお名前を目にしたときには実話怪談系の小説家になられていました。

そして、ゾアと呼ばれる「新人類」を狩るサイボーグ(というよりも義手義足の男、とでも言うべき無骨さなのが格好良かったんです!)を主人公にした「ゾアハンター」を皮切りに、


榊一郎先生が構築した壮大なシェアワールド「ポリフォニカ」シリーズにおいて、「大人の男」を主役にした「ポリフォニカ・ブラックシリーズ」さらにそこから枝分かれした「レオン・ザ・レザレクター」シリーズなど、熱い「漢」の物語を執筆し、さあまだまだこれからだ、という所で突然、この世を去って行かれました。


私の知る大迫さんは温厚で、いつもニコニコと、そして飄々としていながら芯の通った感じのある「兄貴」というイメージです。

私の個人的な縁としては今は絶版中のソノラマ文庫「封神機マカリゼイン」という作品で、大迫さんが作った「超演繹能力」というものを使わせてくれとお願いし、「私の名前出して下さるならいいですよ」という快諾を貰ったぐらいでしょうか。

実際にお会いしたのは二回、大阪でゲスト講師を行ったときと、GA文庫の謝恩会の時です。

大阪の時は人が多すぎ、GA文庫の時は「立っているのが辛い」と離れた場所にある椅子に腰を下ろし、お友達と話し込んでいるのを見て、「邪魔しちゃ悪い」と立ち去ったことを、今でも悔やんでいます。
是非、じっくり話し込んでみたかった。
特撮を愛するだけではなく、ちゃんと「欠点」を指摘しつつ、それを愛せる人でした。
その辺の葛藤や思考を是非お聞きしたかった。
この前も取り上げたイギリスBBCの「ドクター・フー」の9代目ドクター(クリストファー・エクルストン)が好きで、その孤高さを好み、ソニック・スクリュードライバーを個人輸入するぐらい熱心でした。
今、大迫さんが懐かしみ愛おしんだ過去の特撮作品がリブートされ、あるいはその新作が次々作られる状況で、どう思われ、どう見るのか。
Amazonの出資で「仮面ライダーアマゾンズ」が作られてますが、特に、それをどう思われるのか、是非聞いて見たかった。

何よりも、今、大迫純一という人が生きていたらどんな新作を書いていたのか、読みたかった。

残されたものは、忘れないことだけが逝った人に対する唯一無二の敬意の表れなので、つれづれ話をしていましたが、とりとめがなくなってきたので、今回はこの辺で。

健康な生活とか肉体とか

基本、頑健な人というのは、よほど思慮深い人でない限り、病弱な人がどれくらい弱くて、状態がキツイかを理解しづらいものなんだろうなあ、と思います。

私の父も若い頃からスポーツマンで草野球のピッチャーまでやってたような人でしたからガリゴリの体育系。「気が緩むから病気するんだ」が口癖のような人でした。
母や大叔父はがんで亡くなりましたが、多分「病気」の中にがんなどの当時において致命的ものは入っていないという分け方をしていたんでしょう。
その母を亡くすまでは、私が小児喘息で喘いでいても「どうした?」とくわえ煙草でやってくるような所があり(この悪癖というか無神経さは晩年まで治りませんでしたが)、また情報が少ない時代でしたから「薬に頼って楽になると身体が甘えてしまい、弱くなる」という謎の考えでもって喘息の薬(ステロイド系)を出すような病院に行かせず、昔ながらの風邪薬、咳止めの粉薬を出すような病院にしか行かせませんでした。
さすがに母が大病して亡くなり、中学を卒業してもなお喘息に悩まされるのを見て、少し考えを改めたのか、高校になったらちゃんとした喘息治療薬を使う病院に行かせてくれましたが。
父に限らず、学校の教師や街行く人たちもメタボだのなんだのが遠い時代で、沖縄という土地自体が田舎の体育会系社会ですから「煙草は一日ひと箱、酒は底なし、昼飯はカツ丼」が男らしいということで、「煙草も吸わない、酒も飲まない」という人間に対しては「変人」という扱いになっておりました。
体育教師たちは、「身体は痛めつけるほど強くなる」と考え、部活中の水分補給は「甘え」どころか「サボり」と見なされました。
精神論、根性論が大手を振って歩いていた時代で、甲子園で肩を壊してしまったピッチャーとそれを命じ続けた監督を英雄としてまとめて奉りあげてしまうことが普通でした。

私が痔瘻という病気で初めて入院、手術をするハメになったのは、高校卒業直後の春先ですが、父は母の看病を思い出すのか、さっさと帰ってしまい、不安な思いで手術の朝を迎えたのを覚えています。

父が出稼ぎ先の名古屋で倒れたのは十数年後、60近くになってから。
沖縄からドタバタと駆けつけた私に、初めて父は「あの時さっさと帰ってすまない、一人で病院のベッドの上にいるのがこんなに怖いとは思わなかった」と謝りました。
さらに後年、心筋梗塞で入院し、ステント三本と弁膜の取り替えと白内障の手術までしたわけですが、その頃の父はちょっとした身体の具合が悪い、という知り合いに「とにかく病院に行きなさい」というようになっていました……そのくせ自分は「明日病院に行くからいい」といってやっぱり病院から逃げ回ろうとしてましたけれども。

恐らく病院に行けば煙草と酒をこっそりやってることがすぐにバレ、お医者さんや看護師さんたちに叱られるので、それがいやだったんでしょう。
どちらも辞めるという選択肢は最後までない人でした。

人間は経済状態の心配はしても、健康の心配をシリアスにする機会というのは、それこそ命の問題にいきつくまではなく、まして人より秀でた身体能力を持っていたりすればそうじゃない人は皆「バカ」に見えることもあるでしょう。

実際、私も十年近く前、60キロ近いダイエットに成功したとき「どうしてもダイエットできない」という人たちが「甘え」ているように見えたことがあります……天罰が下ったのかその後見事にリバウンドして今は着実なダイエットのためのアレコレに苦しんでいて、自分が如何に傲慢だったかが判りますが。

自分に出来ることが出来ない人は、何故それが出来ないのだろうと想像することもまた、大事な事だよなあと思います。

13代目ドクターは女性だそうで(後編)

さて、13代目ドクターは誰(WHO)?
ファンの間では様々な憶測が乱れ飛びました。
私が知ってるだけでもダニエル・クレイグの「007」で印象的な「Q」を演じたベン・ウィンショーからマーヴェル映画「ソー」の虹の橋の門番で「パシフィック・リム」の長官役でもあったイドリス・アルバにいたるまで、人種も役者の方向性も様々。

……とまあそういうわけで、さんざんファンをヤキモキさせた後、いよいよ新しい13代目ドクターは公開となりました。

新ドクターは女性で、ジョディ・ウィタカーという役者さんになりました。
その前にドクターの宿敵、マスターが女性となって再生したので、そういうことになるかもね、とは噂されていましたが、ビックリです。
面白いのは12代目ドクターの最後のコンパニオンは黒人女性の同性愛者という設定で、12代目ドクターとは「やんちゃな孫と頑固爺ちゃん」みたいな感じだったんですが、13代目が女性になる事で、ドクター・フー定番の「友だち以上恋人未満なドクターとコンパニオンの関係」が復活することになります。

しかしまあ、数年前「ドクターを残念美少女にしたら?」という思いつきで書き始めた時空冒険譚「イコライザー!」が図らずも先取りしたかたちになるとは(笑)
世の中というのはどう転がるか判らないもんです。

さて、13代目ドクターのお話はどうなるんでしょう。
マット・スミスの、子供っぽさとシリアスさを兼ね備えた11代目から、渋くて気むずかしい(同時にそれは思慮深さの表れでもあるんですが)ピーター・カパルディの12代目ドクターになってから、めっきり気むずかしい脚本になっていたスティーブ・モファットから、まるっきり新しい脚本とプロデューサーに変わるので、恐らくがらっと雰囲気も変わるでしょう。
個人的には「サラ・ジェーンアドベンチャー」のような明朗快活路線に行ってくれると嬉しいなあと思いつつ、イギリスらしい毒の利かせっぷりも見てみたいし、何よりも10代目ドクターに恋をしながら純情を貫いたオムニセクシャルのキャプテン・ジャック・ハークネス(スピンオフ番組『秘密情報部トーチウッド』の主役にもなりました)の復活が見たいと思っているんですが!

13代目ドクターは女性だそうで(前編)

タイムトラベルものの、というよりSFドラマで途中に中断を数年挟むも最長寿のシリーズは? と言われると唯一無二なのがイギリスBBC制作のドラマ「ドクター・フー」。
イギリス版電話ボックス(実際には警察専用回線と、一時拘留するための留置場を兼ねたもの)そのもの外見なのに中が異様に広い(何しろ「外見よりも中身が大きい」をさす単語として後に辞書に登録されるほど)タイムマシンにして宇宙船「ターディス」を操る、善良ながら謎めいた宇宙人「ドクター(本名はあるらしいんですが名乗ったことがないそうで)」と彼に連れられた地球人コンパニオンが繰り広げる時空を超えた大冒険はかれこれ半世紀を超えてなお愛され続けています(アメリカの大ヒット長寿ドラマ「ビッグバン・セオリー」での主役、シェルドンが最も愛する番組、そして「クリミナル・マインド」のドクター・リードとガルシアが好きな番組としてもファンには有名です)。

ユニークなのは演じている長期シリーズの抱える宿命的な弱点「主役の老化」を「ドクターは宇宙人なので死ぬほどの攻撃を受けると肉体を全く別人の姿、人格となって再生する」という設定にしてしまったこと。
まあこんな感じです

これにより、ドクターは「同一人物ながら姿形から性格まで違う」キャラクターとしてマンネリを防ぎつつ続くことの出来る作品になったのでした。

日本でも4代目ドクターの一部と、9代目、10代目のドクターの物語がNHKで放送されたことがあり、11代目、12代目ドクターの話はレンタルDVDや、ネット配信などで見ることが出来ます。

不思議なコトに(というより、同じ様に長期シリーズが長い中断を経ての復活だから見ていた子供が親の世代になっていたから当然でもありますが)平成仮面ライダーと同じで、再起動した9代目と10代目ドクターの人気はもの凄く、特に「子供の頃からドクターが大好きだった」デヴィッド・テナントに変わった、10代目ドクターの時には人気が爆発、並行して「秘密情報部トーチウッド」と「サラ・ジェーンアドベンチャー」という二つのスピンオフ番組がはじまり、12代目ドクターに変わってからも去年から「クラス」というスピンオフ作品が始まりました。

で、11代目ドクターから12代目ドクターにいたるまで7年にも及んでドクター・フーという番組を手がけていたスタッフも総入れ替えで、13代目ドクターの登場となったわけです。

さて11代目ドクターのマット・スミスから12代目ドクターのピーター・カパルディに変わるときも大騒ぎになった「ドクター・フー」しかも13、という西洋においては不吉な数字とされるこの代をどう乗り切るのか、なかなか情報が出ず、BBCもこういうCMを作ってさんざん煽っておりました。

ターディスのカギを大写しにするところから始まり「13」という数字があらゆる所に現れ……というハッタリの利かせっぷりは、渋めで抑えめなイメージのあるイギリスらしからぬ感じですが、それぐらい「ドクター」というキャラクターは愛されているのでしょう。

で、昨日、ウィンブルドン男子が終わった後、満を持して発表となりました。(続く)

新刊「カミカゼの邦」のお知らせ

久々に一般向けのお仕事の報告をさせて頂きたいと思います。

実を言いますと、この半年ぐらい、とある作品にかかりっきりになっておりました。

その作品が来月、8月末にようやく発売されます。

 

 

タイトルは

「カミカゼの邦」

といいます。

カミカゼの邦(かみかぜのくに)
著者 神野オキナ
発行 徳間書店
四六版
ISBN 978-4-19-864450-5
発売日(予定) 2017年08月29日
販売価格 1,900円 (税込 2,052円)
現在、ウェブの上では以下の三箇所で予約が出来る様です。
E-hon

TSUTAYA

楽天ブックス

「リカバイヤー」以来久々の「シックス・ボルト」の路線……シリアスなハードアクションものの新作ということになりますでしょうか。
お話は東京オリンピック後を舞台に、沖縄において日本と中国が戦闘状態に突入、というところから始まります。
紛争状態が終わった後、勝利を掴んだ日本を舞台にとある陰謀が進行し、それを沖縄で戦った元民兵が知って……という内容です。
徳間書店さんからの発売、税抜きで1900円というお値段は少々お高いですが、四六判で400ページ越え、つまり400字詰め原稿用紙でのべ1200枚以上の内容、上下二段組なので読みごたえはあると思います。
また、一般文芸での発売ならではの、ハードボイルド/バイオレンスですので、陰謀、エロス、ハードアクション、グロ描写も含め、私が今現在、もてる全てのエンタメの技術を注ぎ込んで作りました。
この作品が書けたからあと10年は戦える、と我ながらに断言出来るほど、凄い作品が書けたと思います。
どうぞ、ご期待下さい!

 

壊れたガンプラのように

最初は根を詰めるあまり、猫背になって腕の付け根の筋肉が疲労してきたんだろうと思い、ストレッチとロキソニン膏薬で直そうとしておりました。
ところがメール数通とプロットを4、5本書いて、さらに8月の新作の再校等々を片付けてたあたりで、みるみる痛みが酷くなり、イブクイックを飲んで今日は寝よう、として仰向けになったら右肩が下がって痛い。
以前も四十肩になりましたが、これほど痛いのは初めてでした。
慌てて右肩の下にバスタオルを畳んで……とこの時点で肘から上の右腕を上げ下げするどころか上下左右どっちにも自力では動かせないほどの激痛が走るようになりまして。
キーボードを打つにも左手で右手を持ち上げてアームレストに載っけて、それでも打ってると痛い。
真夜中な上、歩き回ることに支障はない。
小学生の頃に接着剤を多くくっつけすぎた、ポリキャップ導入以前のガンプラのように右腕は肘を九十度前に曲げる以外は出来ず、肩は動かせないという有様……どころか右肩j自体がちょっとでも動くと痛い。
「四十肩、五十肩の対処法」から「バスタオルで三角巾を作る方法」を見つけ、それで固定すると確かに少し楽に。

仕方ないので寝て、翌日病院にいくことに(おそらく四十肩を悪化させたのだろうとは思いますが、素人判断がこの手の場合、時に偉いことを引き起こすので)。

それでも業務連絡や問い合わせメールなどはやらなくちゃいけませんから、起きてメールを……と思ったらもう、腕を机の上に載っけて指先を動かすことすら痛くて出来ない位に悪化。
やむなくiPhoneの音声入力機能と左手による修正を行い、数通のメールと「今日は病院に行くのでしばらく連絡出来ません」というメッセージを送って整形外科に。
どうやら腱を痛めたらしく、レントゲンやエコーをかけて貰ったら炎症を起こしておりました。

上の書類にもありますように、とりあえず痛み止めの注射と数日間の安静を、ということでバスタオルの三角巾を着けたまま家まで帰って痛み止め飲んで、ノタクタとやっております。

なおこの文章も念の為、音声入力と左手の補正で打っています。
校正校閲は幸い、この症状が出る前に何とかなりましたので、このコトが刊行予定などに影響は出ないと思います。

ただ個人的なメールSNSへの返事は遅れると思います。では。

アニメ「あそびにいくヨ!」も七年前になりますね

気がつけば、「あそびにいくヨ!」のアニメ第一話の放映日でございます。
ファニメーションさんのおかげで英語字幕、吹き替えもついて世界的に販売され、今なお年に数回海外のファンのかたから「あの続きはどうなった?」と訊かれる有り難い作品となりました。
原作も二年前に終わり、不思議な猫たちは去って行きましたが、ま、七周年と言うことで少し思い出話を。
七年前というのはあっという間にも思え、十年近く前と考えれば随分昔の話だなあとも思えます。
とりあえず夏はキラキラしているものですが、2010年の夏は、デビューなんて夢のまた夢、原稿用紙に鉛筆で書いていた10代のころ以来の、とってもキラキラした夏でした。
何度か話しているのでご存知のかたもいらっしゃると思いますが、実を言うと2004年ぐらいにも一度、アニメ化の話がありました。
時期的にはそう、丁度PS2でゲームの企画が出た頃です。
かなり有名な所で大いに期待もしたんですが、いつの間にか立ち消えに。
以来「決まったときだけ教えて下さい」と編集部にはお願いしておりました。
で、10巻も超え、そろそろ作品自体のフィナーレを考えないとねと考えはじめた矢先、MF文庫編集部から「アニメ化決まりました」と言われたときは心底嬉しかったです。

しかも80年代「天地無用!」や「メガゾーン23」「神秘の世界エルハザード」さらにいちかのモデルのひとつである「戦え!イクサー1」を作ったAICの流れに連なる会社で、まさか自分の作品がアニメ化されるとは夢にも思わず。
実は一時お蔵入り手前だったところを当時のMF文庫の編集長三坂さんの奔走で何とか制作にこぎ着けたという話はそろそろ解禁してもいいでしょう。
本当にMF文庫さんには、いくら感謝しても足りません。
それからロケハンにスタッフの皆さんが来て、キャストを決めるためのデモ音源が来て、主題歌の仮歌がやって来て、設定書が仕上がり……第一話のアフレコに立ち会うことになるわけです。
1クールではありましたが、自分のキャラクターたちが動き回り声を上げて笑ったり泣いたり怒ったりするのをただただ、収録スタジオの中で呆然とみていたものです。
特に第九話は「俺らは寂しいスペースマン」が使用出来ただけではなく、茅原実里さんにラウリィを演じて貰い、最後はほぼオールキャストでの合唱という夢を、現実のものとして目の前で見せて貰いました。
心残りは全話の収録に立ち会うべきだったなーというのと、第一話のお墓の前の宴会場面、無理を言ってでもガヤ(エキストラ)の声をやらせて貰えば良かったと言うこと(笑)

そして今なお不思議なんですが、作者権限で全ての回の絵コンテ、脚本、設定資料をいただいた筈……なのですけれど、何故か金武城真奈美の学校の制服姿の設定資料「だけ」が来ませんでした。
アニメを作る以上存在する筈なんですが「これで全部です」ということで……今や制作会社のAICプラスさんもないので、真偽の程は判りません。

出来ればアオイの妹のガーヴルのサヲリとその一家、チャイカの娘たち、そのほかの後半登場するキャラクターたちも見てみたかったですが、それは未来の夢と言うことで取っておきましょう。

そして今年の夏からはライトノベルだけでなく、少し違う神野オキナをお見せ出来ると思います。
もうちょっとお待ちを(笑)