久保書店の名物編集、東映「女バトルコップ」の銃器監修、ガレージキットディーラー「グレネードワークス」代表……八面六臂の活躍をなさってきた松本平八郎(ファウスト平八郎名義もあり)さんが1月4日亡くなられました。
正直、今も現実感がありません。
二十年近く前、同じワンフェス会場で開田裕治先生ご夫妻に「もう少し待っていたら実相寺昭雄監督が来られるから紹介しますよ?」と仰って頂いたのに、体力的にきつかったので「来年は是非」と辞退したらその年実相寺監督が亡くなられて以後「会いたい人で会える人ならなるべく会う」が身上でしたが、こういう形でもやってくるとは思いもしませんでした。
「あそびにいくヨ!」がアニメになる前、ワンフェスに顔をだしたら、エルフィンナイツの高木さんをご紹介頂けたり、園田健一先生と短い時間でしたがお話し出来る場を作って下さったり、世話好きで明るく、気っぷのいい、いかにも「下町の人のいい親分」という感じの方でした。
なんでも新年会に出て、参加者一同とお別れしてから数分後に倒れられて、そのまま、とのこと。
「あそびにいくヨ」の原作も終了し、ここ数年、コロナのことや父の後始末もあって、手元不如意とスケジュール過多に陥り、ワンフェス(WF)どころか上京そのものにすっかり縁遠くなってしまった私ですが、状況が好転したらまたWF会場でお会い出来ると思い、その日を楽しみにしていました。
MF文庫さんから引き揚げた作品群や、今後の事について相談したいこともあったのですが……今となっては夢のまた夢。
ただただ、今は黙祷するのみです。