アマチュア時代

誰もが皆最初は素人で、模写から始まります。

ご多分に漏れず、私も最初は菊池秀行先生と池波正太郎先生、そして当時はジュブナイルで幾つも傑作を書いていた鳴海丈先生の文章を真似ようと、原稿用紙に本を書き写してたりしてました。

そのうち、自分でも小説が書きたいと思うようになります。寸前まで漫画家とどっちがいいだろうと思っていましたが、結局人の内面を掘り下げるのは小説だし、絵はいっかな上達しないし、文章ならワープロがあれば文字の下手さ加減も判らない、という打算的な側面もありましたが。

 

最初にやったのは鴨下幸久さん(別ペンネームはこのどんとさんとも言います)の「ミッドナイト・ファイル」の一作目のノベライズ。やっていくウチにドンドン話が膨らみ、あちこちに膨らんで……というのが五〇枚ぐらい。

これはそのまま誰にも見せぬままにお蔵入りになりました。習作だと自分でも自覚してましたし。

その次に当時入っていたアニメサークルの同人誌で発表した二十枚ぐらいの作品。

これは当時読んだ古谷三敏先生の「バー・レモンハート」の一話をモチーフに、バーのマスターが常連だった知り合いの為にガバメント片手に敵地に乗り込み、そいつを救い出して一発ぶん殴って別れるという話でした(仲間内の評価はさんざん)。

しかも当時まだワープロは高値の花で、一階の中高生には入手出来ません。

そこで絵の上手い知りあいが「清書してやるよ」ということで思いついたのが、遺伝子兵器が炸裂した後の未来都市で、超能力兵器の少女を、それと知らず拾った女性刑事が、彼女が暴走、その命を絶つ、という短篇。

初めて挿絵というものがついてくれたお陰で、これは評判も上々でした。

それと並行して当時平井和正先生のヤングウルフガイと菊地秀行先生のエイリアンシリーズに影響を受けて書き始めたのが、実はヴァンパイアとのハーフ(菊地先生の吸血鬼ハンターDの影響でヴァンピール、と当時は呼んでいました)だった少年が十六歳の誕生日を期に能力が発動。吸血鬼の王の血筋を引く彼を狙って、謎の軍事組織やCIA、日本政府に吸血鬼の一族までもが彼を狙いはじめ、彼はCIAの遺伝子改造を施された、戦闘に関しては完璧だが一般常識の欠けたスーパーソルジャー(この辺菊地先生の『魔界行』とヤングウルフガイの虎4、そして「超時空要塞マクロス」のミリア・ファリーナの影響)との逃避行をする、というお話を書いていましたが、これは途中で雲散霧消。

代わりにもっとタイトな者を書こう、ということで当時出たてのアップルシードからインスパイアされて、「最終戦争」を行った後の地球をヒロインが辛うじて地下に残った世界政府の命令でバイクで巡るけど、とある、軍事用サイボーグに支配された村で捕らえられてしまう……実はそこは増えたゾンビを食料にしていたのだ、というお話。彼女を助けるのが飄々としたエスパーの美少年というのが三つ子の魂ですね。タイトルは「死霊都市(ゾンビーシティ)」といいます八十年代とはいえいくら何でものタイトルですな(笑)

それから後、雑破業先生や星野ぴあす先生の同人作品に触れ「ここまでしていいものなんだ!」と驚いた私は中笈木六名義で短篇を書き、応募してこの稼業に手を染めたわけです(蓬莱学園RPGの同人誌はこの後)。

今殆ど当時の原稿は散逸してしまい、手元には「死霊都市」の一部がある程度ですが、さてあの頃の情熱は今あるか、といわれると……実はあります、ただあの頃のように自分が楽しめればそれでいい、ではなくなったのが二十年という時間のもたらした変化でしょうか。

ただ、それも時たま忘れるぐらい「これ書きたい!」と思う事があって、以下の作品はその結晶です。

お試しにどうでしょう? 作家志望の方は何かつかめるかも知れませんよ?

日曜の朝

…………といえば今や子供のための時間帯、となって久しいですが今から×十年前はむしろ「日曜対談」とか「明日の世界と日本」などのお堅い政治番組と「兼高かおる世界の旅」などのドキュメンタリー番組の時間帯でした。
ところが地方局というのは時折おかしな編成をするもので、沖縄では「宇宙の騎士テッカマン」がこの時間帯で放送されました(当初は違う時間帯で引っ越してきたのかも知れません…そんな暴挙も地方局では当時……いや今でも珍しくありませんでした)。
当時、新しいもの好きだった両親のお陰でプロテスタント系の幼稚園に通っていた私は小学校にあがっていましたが、未だに日曜学校には通う日々でした。
朝9時半から10時あたりが放送時間で急いで帰ってくれば間に合う、というレベルだったと思います。
この作品みたさに私は次第に日曜学校から足が遠のきましたが、母は何故か完全に行かなくなることを当時許さず、結局、テッカマンが敵の軍単に突っ込んでいくところまでを観たものの、最終回を観ることは出来ませんでした……と思っていたのですが、実はこの作品、そこで終わってたんです。

今ではむしろ「贅沢」と言われる2クール、26話で終了となっていたんです。
あの記憶にある敵に突っ込んでいくテッカマンが本当にラストシーンだったわけですね。

で、時は流れて十数年後、ケーブルテレビで再見した私は、そのことを確認し、そのサブタイトルが「勝利のテッカマン」になっている理由を知って驚いたのでした。

新造人間キャシャーン、テッカマン、ゴワッパー5ゴーダムの三本のうち、テッカマンはその中でも少々別格の作品として私の中に刻まれることになります。

それが後に「あそびにいくヨ!」の中でエリスの装着する「宇宙用戦闘服」の姿となるわけで、まさかアニメ化されるときは……とおもったらちゃんとAIC+さんはタツノコさんにお話を通してくれて、テッカマン=エリスは実現したのでした(笑)
できればこの姿のエリスも立体物が欲しかったですねえ(笑)。

そんなわけで今日から背景が賑やかになりました

前々からやろうと思っていたんですが、なかなか出来なかった「背景をこれまでの著作物の表紙にする」を行いました。デビュー作「闇色の戦天使」と電子書籍版が存在する『南国戦隊シュレイオー」3冊は省きましたが、それでも65冊はあります。続きを書きたかった作品もあればこれで書ききったという作品もありますが、まだまだ前者のほうが多いですねえ。
そんなこんなで、神野オキナ名義での活動は99年ですから今年でまる15年を過ぎました。

69冊は榊一郎さんの100冊越えには遠く及びませんが、それでももっと遠くに行くにはさらなる作品作りが必要なわけで。

どうぞ皆様これからもよろしくお願いいたします。

本当に映画化できるのかしら?

去年、アメリカのSF小説界隈で話題になった事件と言えば「ゲームウォーズ」の映画が正式に決定した、ということでしょうか。

最初に日本に紹介された作品イメージがこれです。

CIA☆こちら映画中央情報局「ゲームウォーズ映画化!」

機龍とガンダムが戦い、ミネルヴァXと勇者ライディーンが援護しようとしていて、倒れ込んでいるレオパルドンの上を飛翔する青年の姿は「ウルトラマン」の科学特捜隊を彷彿とさせるカラーリングのスキンタイトなスーツ……。

正直よくある「日本でも良くある、サブカルなひとたちがアニメを適当にアイコンとして食い散らかしたいけすかない作品なのかしら」というのが第一印象でした。

で、とりあえず物は試し、ということで購入してみたんですが……。

この作品、ガチでした。ガンダムにRXー78以外の機体があるコトも、劇中登場するのが2号機だと言うことも、ミネルヴァXが自らの意志を持って動くロボットだということも、レオパルドンがマーベラー形態から変形することも、この作者は全て知った上で、80年代を愛して止まない心が溢れてくるような作品でした(ガンダムや他の日本作品の中には70年代のものもありますがアメリカには80年代にその多くが輸入されているので、彼らにとっては80年代の作品なのです!)。

お話は典型的な「ホワイト・トラッシュ」の少年の日常から始まります。

今のアメリカでも貧困者は固定資産税と市県民税を支払わずに住むようにキャンピングカーで生活する人たちがいますが、それがさらに巨大化、深刻化して上下左右に溶接でキャンピングカーを繋いで、今は無きクーロン城のようになった、というような場所で、両親もおらず、身持ちの悪い叔母の家で汚れたイヌのように扱われているのが主人公。

ただし彼には夢があります。現実の世界で言う所のジョブスとビル・ゲイツを足してハワード・ヒューズをかけたような大富豪が、今や日常の一部になった仮想現実世界「オアシス」の中に彼の遺産の全てを隠したと遺言を残し、それを手に人生一発逆転を狙う、という夢が。

その大富豪。ジェームス・ハリデーは80年代オタクで、彼の遺産を狙う者は彼の残したヒント…………自叙伝から好きな物リスト、インタビュー画像に至るまで……をチェックして何とか推理して彼の残した遺産を手に入れようとします(つまり大富豪の遺産を追うためには80年代オタクになるしかない!)が、彼の構築したネット世界は広大で、そしてそこは「課金制」の部分が殆ど。PCを起動させるのにも自転車を使った自家発電で電力を供給するしか無い主人公にとってそれは余りにも無謀な試みでした。

ですが、彼はふと気づきます。

「実はこのオアシスの基本となる無課金空間に最初の「鍵」があるのではないか」と……そこから始まるのは冒険であると同時に、プア・トラッシュの世界から抜け出る少年の出世物語でアリ、友情物語であり、ボーイ・ミーツ・ガールの物語でもあります。

脇を固めるのは主人公・パーシヴァルをしばしば出し抜く実力と計略の持ち主の少女、陽気で優しく、いつでも主人公の味方になってくれる黒人少年、そして色々な紆余曲折があって彼らに協力する日本人の兄弟。

中でも大富豪ハリデーの唯一の親友にして理解者の老人が素晴らしい。ジョブスにとってのウォズアニックであり、「ジェラシック・パークの」R・アッテンボローであり、「指輪物語」のガンダルフのようなこの人物の、物語の中に挿入されるささやかな「冒険」は主人公たちとは違った意味でのはらはらドキドキと爽快感があります。

ところがこの『宝探し」は今や世界に必要な一部となった「オアシス」を我が物にせんと目論む多国籍企業も介入していて…………と来るから自体は素直に行かず、また手に汗握る展開も出てきます。

その中でこの世界にとって「オアシス」が如何に重要か、世界がどれほど荒廃しているか、価値観が変わっているかがしっかり描写されていくのが素晴らしい。

クライマックスは80年代VS90年代という激突。取り合わせと戦い方に、私みたいな古いオタクは涙が出そうになります。

最後にカタを付けるのが「銀色の巨人」というところがまた。

映画化されるのは嬉しいのですが、本当に幾つもの80年代作品、歌やテレビ番組は言うに及ばず、「ウォー・ゲーム」から「モンティ・パイソン・ホーリー&グレイル」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はもちろんのことエヴァンゲリオンから「東映版」の「スパイダーマッ!」まで…………の権利をクリアするのがむずかしいかも知れませんがそこは各社、融通を利かせて欲しいものですねー。

 

ちとお堅い話

たまにはこういうお堅いお話を。
去年「総務省が出した資料が面白いよ」と友人にいわれ、その資料を見ながら、「これからの出版業界がどう変わるか」と「あなたたち作家はこれからどっちに行くか、出版社の出方の予想も含め、そろそろ決めた方がいい」ということで「私が」置かれるかもしれない様々な状況を想定したシミュレートというか思考実験をしたことがあります。

問題はこの資料、あまりにも言ってる事が詳細で明確すぎて「本当に? これ国が作ったの? 本当は資料のもとになったデータ収集、適当なんじゃね? あるいは君が作ったんじゃ?」と納得出来ずに疑うほどでして。

「第一、どうしてこの資料を使う会議でクールジャパンなんて変なものが決まるのよ? どう見てもこの資料が指し示してるこれからの方向性とは真逆じゃん」

という不可思議さもありました。

ともあれ、何故クールジャパンがこの資料をもってして決まったのかは謎ですが、あまりこの手の資料を読み解く頭の回転のよろしくない私は、その友人の解説とその内容を保障する資料の照会などでようやく理解納得したという有様でした。
ちなみに総務省のその資料は無料でダウンロードして閲覧が可能です。

で、それをようやく判りやすく「翻訳」する人が出てきたと言うことでしょうか。
活字離れ資料 (←こちらをクリックしてくれれば飛びます)

これに近年、森博嗣先生が出された「作家の収入」という本(90年代末までの一般小説を書いている人たちがどのような仕組みで、どれだけの部数を売ることでどういう地位を獲得し、獲得したか、現状はどういう収入の動きがあるのか、等々が具体的な数字をもって書かれています)を併読すると、これまでの出版業界と、これからやってくる「大きな波」や冒頭の友人とともにやった「思考実験」がどういう類いのものかが見えてくると思います。

(リンク先はKindle版)

作家になりたい、と思っていらっしゃる方は、作品を書きためるのは第一ですが同時に「作家になって本を出した後どうするか(専業、兼業からあくまでも趣味に徹する、○冊出したら止めるまで)」をきちんと決めるためにもこの三冊に目を通し、色々考えておくことをお薦めします。

個人的にはかなり大変な時代になると思いますが、同時にそこを乗り切れば、という思いもあり、色々です……私自身もまだ確定した答えは出ていませんし、そこは作家が考えることではない、というご意見もあるかと思いますが、我々は最終的には自営業なので、読者の方の望むことと同時に、業界で何が起こっているかは把握しないと危ないと思っています。

フィジカルな○気と疾走感

守矢ギアさんの漫画にはフィジカルな狂気と疾走感があります。
この名義での初単行本「フタナリスト」におけるキャラクターのイカレ具合と、作品世界をヒロインたちが全力疾走しつつ、目に付く者を片っ端から金属バットで殴りまくってぶっ壊すようなスピード感のある話運びと、さくっとした狂気(に近い論理飛躍やキャラクターの思考回路)は、他には滅多に無い持ち味です。

ご本人はまっとうな常識人でシャイな所もあるナイスガイなのですが、時折見せる鋭い部分を判りやすく他人に通訳するとこういう形になるのでしょう。

で、2作目「姉憑き」が今度発売になります。

こちらは天才引きこもり科学者の姉が、弟好きさの余り弟の恋人(になりそうな相手)に憑依して肉体関係を持って自分は満足、弟は女嫌いにして自分から離れられないようにする、という一石二鳥を狙うけれども……というイカレた話ですが、単に勢いだけではなく、最終回では単なる勢いだけの作品では無いという証明がされて終わるあたりが、ちゃんと「漫画」として読ませるように手を抜かない守矢さんの真面目さなのだと思います。

成年漫画で明るくてどこかイカレてて、ちょっと笑えるものがお好きなら是非

そんなわけで

本日付でまたひとつ歳をとりました。

もはや誕生日を祝う年齢では無く「門松や、冥土の旅の一里塚」という戯れ句が身に染みる年齢ですが、それでもドタバタえっちらおっちら前に行こうと思います。皆様どうぞよろしくお願いいたします。

恰好イイ爺さんの小説はいかが?

バルーク(バック)・シャッツ。元テネシー州・メンフィスの刑事。
かつて第二次大戦に従軍し、ノルマンディーの地獄をくぐり抜け、帰国して古き良き、と言えば聞こえはいいが、警官が暴力を振るうのは当たり前の時代を357マグナム片手に生きた男。
「違う、ダーティ・ハリーのモデルは俺じゃない、ドン・シーゲルから一度だけ電話があった、それだけだ」
そんな男も刑事を引退して87才になった。
寡黙で、頑固で、時に強面なのは変わらないが、最後の部分はあまり出さない。
息子は不幸な事件によって失ったが、その意志を継いだ弁護士志望の孫が居る。
ハイテクはしらない、判らない。そういうのは若いのの仕事だと割り切っている。
怖い物無しの頑固者で皮肉屋、唯一素直に従わざるを得ないのは軍隊時代に惚れ抜いて結婚した妻だけ。

そんな男の元に、かつての軍隊時代の仲間から「頼むから告白を聞いてくれ」という話が舞い込んでくる。

仲間だったがクズ野郎で、大嫌いだが愛妻の言葉に逆らえず、バック・シャッツは病院に向かう。

すでに息も絶え絶えの元戦友は、「お前に告白したいんだ、『奴』はまだ生きている」と告げた。

第二次世界大戦、捕虜になったバックをさんざんいたぶり、意識不明になるほどの重傷を負わせた捕虜収容所の所長で親衛隊員の男が、今もどこかに生きている。

かつてヨーロッパの果てまでそいつを追いかけたこともあったが、80才を終えようとしている今、そんなことに何の意味がある? 毒づいたシャッツだったが、そのナチの所長は死んだとされた日付の後、「車のサスペンションが沈み込むほど」の金塊を持って逃げたはずだと元戦友は告げた……

という導入で始まるのがダニエル・フリードマンのバック・シャッツシリーズ1作目『もう年はとれない』(創元推理文庫)。

単なる「ジジィだけどスーパーマン」ではなく、肉体はボロボロ、記憶もあやふやになってくるのでアルツハイマーに怯え、でも反骨精神と人生経験から来る怜悧な頭脳は失っていないし、残り少ないと判っていながら「今後」のことに不安を抱え、欲ではなく「必要だから」金を欲する部分もある。でも卑屈には「なれない」。

翻訳の人が後書きで書くとおり「グラン・トリノ」のイーストウッドに「ダーティ・ハリー」の頃の乾いたユーモアを増量したような感じ、と言えば一番判りやすいでしょうか。
「どうして人は私に秘密を打ち上げたがるのだろう、私はそんなものにかかわりたくないというのに」
とひとりごちながら、ラッキーストライクをくわえ、すっかり重すぎると感じながらも愛用の357マグナムをショルダーホルスターに吊して「自分の中にある厄介ごとの影」を払いのけるために再び動き出すのがこの1作目。
そして黒人の民権運動が激化した50年代末、逮捕の瞬間まで追い詰めながら「ある事情」で見逃すしかなかった「プロ」の強盗が再び現れ「俺は48時間以内に死ぬ、復讐してくれ」と言い出します。
「どうやら、知りあいという知りあいはみんな、私をわずらわせずには死ねないらしい」
という幕開けなのが2作目「もう過去はいらない」


関わりたくない、というシャッツに対して「食えない性分は歳をとったからと言って衰えたりはしないよ、こりかたまって、もっと過激になるだけだ、そしておれには食えない味方が必要なんだ」と総入れ歯で笑いかける75才の「怪盗」イライジャがまた魅力的。アウシュビッツ以上の地獄から帰ってきたこの人物もシャッツ以上に「食えない」人物で、物語は過去(50年代)と現在(09年)を行き来しながら何があって、何が起こりつつあるのか、という謎解きをしていきます。
2作目ではシャッツの息子に何があったのか、シャッツの人生観に最も強い影響を与えた父母はどういう人物だったのかを明らかにしつつ、孫のテキーラとの掛け合いが増量されていて、また楽しいです。
どうも映画化も決まっているらしいですが、誰がバックを演じるのか楽しみです。
まさかイーストッドではないと思いますが……。

「 駄能力JK成毛川さん」が正式タイトルです

年明け早々ですし、楽しいweb漫画の話から始めましょう。

これもまた前回紹介した「宇宙戦艦ティラミス」を教えてくれた人からですが、

やわらかスピリッツというサイトで連載されていた「駄能力JK成毛川さん」です。
「駄能力JK成毛川さん」というのでてっきりヘッポコエスパーものだと思っていたら、主人公の成毛川さんの正体はクラスメイトの里中君と一緒に勉強会をしていてドキドキしている女の子ではなく、「ちんげちらし」という人間の陰毛を部屋のあちこちに散らすのが仕事という妖怪でした、と最初の1ページで説明されるという……こらまて(笑)
とはいえ成毛川さんは別に人外の正体があるわけではないらしいので、外見だけで言えば「無駄な能力を持ったJK」なのでタイトルに偽りはギリでない、ということになりますけれどもね(笑)

上手いのはエスパーなら人類の一種ですが、妖怪変化は明らかに人間ではないため、彼女自身は里中君との将来はきっぱり諦めていて、「だからこそ妖怪として彼の陰毛を!」という妖怪ならではの行動原理で動く、動くとドジッ子なので里中君にはラッキースケベの塊になる……だけではなくて、妖怪としての日常やらなにやらもあるというのが楽しいです。

やわらかスピリッツ「駄能力JK成毛川さん」

現在サイトには1~3話と最新6話、そして短篇が三本読めるようになっています。

2月に単行本が出て、売れ行きが良ければ続きが連載されるそうなので、よろしければ是非!