あそびにいくヨ!1巻と最終刊が何故か割引き中

お疲れ様です。
今年もあと24時間とすこしとなりましたが皆様如何でしょうか。

個人的に今年一番大きかったのは最初のヒットシリーズ「あそびにいくヨ!」を無事に完結させたことです。
ふとした冗談のような思いつきから始まったこのシリーズ、皆様に愛されて本編20巻、外伝「キャットテイル・アウトプット」4巻もふくめ、合計24巻が世に送り出され、コミカライズが始まってCDになり、PS2のゲームになり、1クールのテレビアニメにもなりました。
あしかけ12年弱、まさか干支が変わるまでの付き合いになろうとは。
皆様、本当にありがとうございました。

そういうわけで、ということじゃないんでしょうが、今AmazonのKindleで1巻と最終刊が割引き販売中です。

またまとめ買いもできるようになりました。

年末年始の暇つぶしにでも、選んでいただければ幸いです。

田沼さん新刊

電子書籍版「南国戦隊シュレイオー」のジャケット、「マカリゼイン」、「虚攻の戦士」シリーズの表紙絵と挿絵、さらに中笈木六の「未亡人戦士・冴香」の挿絵と表紙絵を担当してくださっている田沼雄一郎さんの新刊が出ております。18才以上の方のみの購入物となりますが……。

田沼さんは手を抜かない人です。
デビュー作である「プリンセス・オブ・ダークネス」の時から成年漫画なのに書き込まれる世界観、人間の心を見据えた作品を常に作り続けています。
「SEASON」上下巻は禁断のネタを扱いながら、そこに「永遠の愛と恋」と「大人に翻弄される力の無い子供たちの心」を書き込んでいって、名作となりました。
かつては「受けていれば何でもアリ」で数巻にまたがる長編も珍しくなかった成年コミックですが、昨今、成年漫画は短篇が「望ましい」というデータが出ているらしく、なかなか連続性のある連載という物はできない時代です。

にも関わらず、田沼さんの短篇にはHだけではないキャラクターの息づかいと過去と未来と思いが交錯するさまが緻密に描かれています(特にクローズアップしない、さりげなく描かれているので、一回読むだけだと見逃すことも多いのですが).

しっかりとしたデッサンと構成力に支えられた田沼作品、立派な「大人の読み物」として如何でしょうか。

帝国の逆襲~ジェダイの復讐まで

昨夜というか今朝方(?)関東のあたりではスターウォーズの帝国の逆襲とジェダイの復讐(どうしても私の世代はジェダイの帰還、といわれてもしっくりきません)までを連続放送したそうで。

帝国の逆襲の時はまだ小学生で、余りにも人が並んでいつも見ていたグランドオリオンや国映館(どちらも今はありませんが那覇で有名な映画館で外国映画の大作はこのどちらかで掛かるのが常でした)では観ることが出来ず、若松国映という、普段はポルノ映画の専門だった小さな映画館に行くことになりまして……まだそういう方面に目覚めるどころか「どうして007では秘密兵器をすぐ壊しちゃうのに女の人との場面は長いのだろう?」と思うような子供だったので、映画館内のポスターにも興味は惹かれず、ただ「10回観て満足しなければあなたも変態!」という煽り文句以外は記憶から抜け落ちてますが、映画が始まってからのことは克明に覚えています。
閉塞感から一挙に解放される1作目と違い、2作目はひたすら耐えて偲んで……という地味な展開ながら、SFXはそれまで「むずかしい」とされていた雪原を背景にした合成を多用し、なによりも人形アニメでゆっくりとやってくるATATの重量感と、人間の合成の自然さに驚き、あの台詞にひっくり返り……終わった後、「もう少しこのイスに座っていたら続きが始まらないかな」と思っておりました。

そして数年後の「ジェダイの復讐」。私は中学に入っていて、沖縄でも「先行上映会」というものが催されるようになり、その第一号がこの映画だったと思います。

場所は「沖縄唯一の70ミリスクリーン」がうたい文句だった先出のグランドオリオン。
何とかお金を捻出し、一人で見に行ったらそこに当時所属していたアニメサークルの先輩(大学生)が居て、その人に当時沖縄にも上陸し始めていた「クレープ」なる食べ物を、初めて食べました(そのお店はテーブル席があるクレープ屋で、皿に折りたたんだクレープをチョコソースなどで盛りつけ、フォークとナイフで食べるというオシャレ系でしたが、一年足らずで撤退、今はその場所に地元で有名な『青島食堂』があります)。
凄く楽しくハッピーエンドで面白かった、と思う半面、銀河を揺るがす戦いの結末が、なんで森の木陰でドンジャラホイ、で終わるんだろうと微かに思いましたっけ(笑)

そのエンディングも「特別編」で書き換えられ、ダース・ベイダーの中の人はアナキン叔父さんからアナキン君に変更させられ、イウォークの宴会は音声カットという形で「帝国を妥当した喜びにわく銀河」のカットが入ったんですが……でもやっぱりあの旧三部作の初回上映版こそがやっぱりいいなあと思うわけです。

「特別編」どころか「新三部作(EP1~3)」から入った人たちはどう思うんでしょうね。

年末に速水螺旋人はいかが?

速水螺旋人という漫画家さんは不思議な人です。

地元でずっとお世話になっている先輩から「こういう面白い作品世界を描き続けている人がいるよ」と言われて同人誌を持ってこられたのはかれこれ10年ぐらい前。
その時点でもう今の速水螺旋人さんでした。

自分の世界観が確固として存在するタイプの物作りをする人というのは10年ぐらいでがらりと変わる(次の世界を作り始める等)か、自分自身の世界観から絶対に出ないで戦い続けるか、という二択をする人が多い印象なのですが、速水さんはそれから緩やかに「別の世界」と「いつもの速水螺旋人」の世界を区分けするのでは無く、二重に重ねて描いて、少しずつ領土(活躍範囲)を広げていきました。

後にふとしたご縁でご本人にお会いすることになりましたが、これがまたご本人の漫画からひょいと抜け出てきたような飄々とした楽しい方で。

ただ、キャンプフォスターの海兵隊主催のコミコンでソ連国旗を広げて同人誌を売るあたり、やっぱり描く漫画のように一筋縄ではいかない人です(笑)
作品の中でも単に楽しい、面白い、勇ましい話だけではなく、さりげなく差別や戦争の起こす人心の腐敗や「人のどうしようもない部分」などを描いてますし。

今のところの一般的な代表作はやはり「大砲とスタンプ」でしょう。

兵站という、「直接戦闘をしてはいけない」という地味で目立たないながら、実際にはとても重要な部署を、気負いもてらいも外連味もなく、淡々と描いていて、美味しい日本酒のようにつるつると読んでいけるのはサスガの手腕です。


「大砲とスタンプ」は連作短篇、という風情ですが、読み切りで淡々と、ひたすらダジャレのようなギャグを連ねた実験作が「スパイの歩き方」


往年のあずまひでおの様な不条理レベルのギャグを淡々と並べていって「ちょうど時間となりました」とばかりにひょい、と終わるような連作型、しかし、どこか品があって、あずまひでおよりも遥かに洗練された空気がまた速水螺旋人というべきでしょうか。

で、「大砲とスタンプ」番外編のような「しんどい戦争の間をちょこまか生き抜く人々」を描いている「代書屋レオフリク」と宇宙時代の脅威を人三化七(にんさんばけしち)どころか、本当に妖怪変化の力まで借りて生き抜く世界を描いた、人を食ったような微笑ましい短篇「ラクーンドック・フリート」が入っている楽しい幕の内弁当みたいな短編集がこちら。


年末年始、ほけっとした時にコタツにあたりながら読むには最適な「美味しい水のような日本酒」としていかがでしょう?

あと、ついでによろしければうちのほうで戦争を扱ってるこの作品のコミカライズ版もどうぞよろしくお願いします-。

 

サクラブリゲイド

本屋で本を買うのが好きです。
中にはそれまで見たことも無かったのに表紙をちらっと見かけた瞬間、こちらを「呼んでいる」本に巡り会えることがあるからです。

なかなか電子書籍だとそれがないんですが、今回珍しくそれが当たったのがシリウスから出ている「サクラブリゲイド」です。

日本が南洋の小さな島国に密かに軍事基地を持つ様になった少し先の未来、脊椎に障害を持った少年少女たちに「自分の足で立って歩く」ことと引き替えに「ヒトガタ」と呼ばれる二足歩行兵器の実験部隊に配属され……というのが前提として提示される世界観。

ところがその島国はアメリカから「テロ支援国家」指定されてしまい、日本側から見れば「都合の悪い存在」になった彼らは斬り捨てられてしまうが、操っている当人たちでさえ「どういう兵器かよく分からない」と思っていた「ヒトガタ」は実は……という所から始まるこのお話、それからあと海外ドラマのように先を読ませない二転三転を繰り広げていきます。

陰鬱なだけの話にならず、そして「生きるために必死に戦う」ことを読者に「共感」させる物語の作り込みはお見事で、絵も達者、「ヒトガタ」のデザインに驚くのも、その後色々仕掛けがあって……と油断が出来ずにグイグイ引き込まれていく作品です。

同時にちゃんと青春物であり、人間ドラマでもあるという豪勢さ。

今のところ4巻まで出ていますが、これはかなり面白いのでよろしければ是非。

とりあえず、書籍でも購入しようと思っております。ハイ。

電気をコンビニで

今日のニュースでやってましたが、コンビニで電気を買うご時世なんですねぇ
比較サイトに行ってみると、私の住む沖縄も対象になっているようで。
どういうカラクリなのかわかりませんが、沖縄は火力発電なので電気料金は全国でも結構上の方に来る高さです。
その辺をどうやってブレイクスルーするつもりなのかわかりませんが、易くなってくれたらいいでしょうねえ。

こういうニュースを見るといよいよ世の中ってのは大きく動く時代になったんだなあと実感します。
年を重ねていくと新しい事は厄介ごとみたいに思えてきて「昔は良かった」と言いたいですが時計の針は戻せないし、今よりは色々良くなることの方が多くなると信じて歩いていきましょう。

 

スターウォーズEP7感想

スターウォーズEP7の感想を書いておこう、と思ったんですが阿呆みたいに長くなった上にネタバレしまくりなものしか書けなかったので、NOTEにアップしておくことにしました。
序文のところまではタダで読めますし、これまでのSWに対する思い出話なので無害です(笑)

基本、凄く楽しかった&新しい神話の再生に成功したJJエライ!ということです。

スターウォーズEP7フォースの覚醒・ネタバレ感想

「拳銃と目玉焼」

kenjuu

DVD購入していた「拳銃と目玉焼」という自主制作映画を久々に再鑑賞しました。

驚く程画面がクリアで、役者さんも明らかにプロか私も顔をしってる関西の俳優さん、芸人さん。しかも「何を映したいのか」がはっきり判る画面構成なのが凄い……と思ったら制作した人は結婚式などを撮影する業者の人でもありいわば「野放しのプロ」なんですね。
自主制作にありがちな、一刻も早く完成させたい、荒削りでも早くこの作品を世に問うという自己満足のような焦りが皆無の「本気で映画を作る、それも娯楽映画」という作り手の気概が見えます。
内容は「自警団物」の皮を被った関西の「世話物」。
真面目で気弱な男がふとしたことから「正義の味方」を始めるけれど、普段は気になる女性には声もかけられず、それどころか、その彼女は彼の知らない悲しい裏の顔があって……というお話。
大傑作とは言えないかもしれませんが、これ、続編か、テレビシリーズにしてしまったら化けるんじゃないかなあ、と思います(そういう作品だとして作っているわけではないのでしょうが)。
ジャケットにも移っているコスチュームやプロップ類も世界観にあったもので「少し格好良く、かつ今の日本の工場で作りそうなリアルな『格好悪さ』」が同居した物でちょっと欲しいぐらい(特に主人公の持つ銃器)
あと、ちゃんとしてるなあ、と思ったのは単に物語の後半にスーツ付けて走らせるだけな場面にも専用のスタントマンがいたことです。
知り合いの映画関係者に聞くと、口をそろえて「そういう所に気をつけるのは本当に大事なこと」なのだと言います。
撮影事故というのはそういう「素人でも出来そうなこと」や「一般生活で見るようなちょっとした事故の場面」をやったときに起こりやすく、被害も深刻な物になるのだとか。

オチはいかにも関西の映画らしいもので、評価が分かれるとしたらここでしょうね(笑)

 

TSUTAYA系でレンタルもしているそうなので、もしもよろしければ。

オフビートな刑事物「シャドウ・ライン」

この前久々に見返してみたのですが、3年ほど前に放送されたBBCの「シャドウ・ライン」という作品があります。

全8話という短い作品ですがこれがまあ、重いのなんの。

女王赦免で(何故か)選ばれ、出所したマフィアのボスが暗殺される、という、普通ならど派手なオープニングなのに、それをいの一番に見つけた若い警官と、老練というより、たちの悪い警官ゴロな老警官のいやな、実に嫌なやりとりで始まるというオフビートなドラマ。

事件を追う、以前相棒と共に捜査中に銃撃を受けて死にかけ、命はとりとめたもののそれ以前の記憶の一部が無い黒人刑事(相棒は死亡、そして本人は靴箱から謎の札束が出てきて、ひょっとしたら自分は……と疑うことに)と、若年性アルツハイマーの妻を抱え、この仕事を最後に引退を決めているマフィアの幹部がダブルで主役。

特に後者のクリストファー・エクルストン(「ドクター・フー」の9代目ドクター!)は儲け役。
まっとうな常識人でなおかつ怜悧な頭脳を持っているばかりに「雑」な人間ばかりの組織から抜けきれず、最後まで「先読み」をしながらもそれを回避出来ない弱さが上手い。

そんな刑事とマフィア側の事情が二重構造になり、二転三転とかみ合っていく様が素晴らしい。

生き残る者も死ぬ者も、結局誰も幸せにならないまま、システムの奴隷になってすりつぶされていく物語。

劇中に出てくる老齢の「管理者」が「マラソンマン」のマックス・フォン・シドーばりに恐ろしい。

最後に明らかになる真相は「相棒」でも扱われるような話なのだけれど、このラストは日本はおろか、アメリカでも不可能だろうなぁ。

「我々は、仲間を決して見捨てない」

という言葉がこれほど空々しく寒々しく、恐ろしく響く物語は、多分、日本では、いやもう今のアメリカでも作れない。

「人がシステムを腐らせ、腐ったシステムは人を腐らせて延命していく、そして腐った人々はそれを異常だとは思わなくなる」

というあたりがいかにもイギリスです。

これを国営放送が作るんだから……。

CSのAXNやミステリチャンネルなどで放送されることがまたあると思いますので興味のある方は是非。