大迫先生が亡くなってからもう七年になります

作家の大迫純一先生が亡くなられてからもう7年になります。

ご存命でしたら今日がお誕生日で、まだ55歳。現役バリバリで書かれていることでしょう。
ライトノベルだけではなく、恐らく本格SFやハードアクション、そういう一般向けの著作もあったに違いありません。

そんなわけでちょっと思い出話を。

最初に私が知った時、80年代の大迫先生は「漫画家」でした。

魔を諭し邏る、という意味の「魔諭羅」の名を持つ謎の少女を中心にした伝奇アクション、そして「正義」を貫く狂ったヒーロー「デストマン」が強烈なインパクトでした。

そして、いつの間にかその人はゼネプロ(後にガイナックスに発展する母体となったSFカルチャーショップ)で「大迫てんちょー」の名で親しまれる人と同一と聞き、驚いていたら、次にお名前を目にしたときには実話怪談系の小説家になられていました。

そして、ゾアと呼ばれる「新人類」を狩るサイボーグ(というよりも義手義足の男、とでも言うべき無骨さなのが格好良かったんです!)を主人公にした「ゾアハンター」を皮切りに、


榊一郎先生が構築した壮大なシェアワールド「ポリフォニカ」シリーズにおいて、「大人の男」を主役にした「ポリフォニカ・ブラックシリーズ」さらにそこから枝分かれした「レオン・ザ・レザレクター」シリーズなど、熱い「漢」の物語を執筆し、さあまだまだこれからだ、という所で突然、この世を去って行かれました。


私の知る大迫さんは温厚で、いつもニコニコと、そして飄々としていながら芯の通った感じのある「兄貴」というイメージです。

私の個人的な縁としては今は絶版中のソノラマ文庫「封神機マカリゼイン」という作品で、大迫さんが作った「超演繹能力」というものを使わせてくれとお願いし、「私の名前出して下さるならいいですよ」という快諾を貰ったぐらいでしょうか。

実際にお会いしたのは二回、大阪でゲスト講師を行ったときと、GA文庫の謝恩会の時です。

大阪の時は人が多すぎ、GA文庫の時は「立っているのが辛い」と離れた場所にある椅子に腰を下ろし、お友達と話し込んでいるのを見て、「邪魔しちゃ悪い」と立ち去ったことを、今でも悔やんでいます。
是非、じっくり話し込んでみたかった。
特撮を愛するだけではなく、ちゃんと「欠点」を指摘しつつ、それを愛せる人でした。
その辺の葛藤や思考を是非お聞きしたかった。
この前も取り上げたイギリスBBCの「ドクター・フー」の9代目ドクター(クリストファー・エクルストン)が好きで、その孤高さを好み、ソニック・スクリュードライバーを個人輸入するぐらい熱心でした。
今、大迫さんが懐かしみ愛おしんだ過去の特撮作品がリブートされ、あるいはその新作が次々作られる状況で、どう思われ、どう見るのか。
Amazonの出資で「仮面ライダーアマゾンズ」が作られてますが、特に、それをどう思われるのか、是非聞いて見たかった。

何よりも、今、大迫純一という人が生きていたらどんな新作を書いていたのか、読みたかった。

残されたものは、忘れないことだけが逝った人に対する唯一無二の敬意の表れなので、つれづれ話をしていましたが、とりとめがなくなってきたので、今回はこの辺で。

そんなわけでワンフェスに行きました

一つ原稿の下書きを終えまして、冷却期間をおこうと‥‥そんなわけでワンフェスに三年ぶりに行きました。

このところ色々あって顔を出せなかったので嬉しかったです!

アシストロイドも外撮り用にちとカスタムしました。

といっても100円ショップのカードスタンドを切って足裏に貼り付けた程度ですが(笑)

 

とはいえ、おかげさまで、自宅警備員の方とたやすくツーショットが!

 

 

 

 

 

 

自宅警備員の皆様、ご協力感謝です。

ほかにも様々な方とようやくお会いできたり、再会したりと嬉しかったです!

 

 

 

今月は電子書籍で「リラム~密偵の無輪者~」が発売です!

お疲れ様です。
沖縄では明日から旧暦でお盆をするんでドタバタしておりますが、関東ではコミケが開かれていて、このホームページをご覧になってる方の中には参加為されている方も多いと思います。どうか無事にお戻りになられますように。

で、先月紙の本が発売された「リラム~密偵の無輪者~」ですが、今日からKindleなどの電子書籍版が発売となります。

というわけで、Amazonにおける本のソムリエ、「きんどるどうでしょう」さんのサイトに販促話を書かせて頂きました。

『疾走れ、撃て!』神野オキナ最新作はファンタジー世界のスパイ物 「リラム〜密偵の無輪者〜」

すみません、書いていて日和りました(汗)。
電子書籍の未来について、かなりあやふやな、どっちとも取れる発言にしています……ただ、電子書籍と本は違うジャンルの「読み物の媒体」としてこれから併走していくのではないかと思います。

ご報告

かつてソノラマから出ていた南国戦隊シュレイオーの完結編「ダマスカス・ハート」がマイナビさんから上下巻で出ることになりました。
今回上下巻共に表紙絵は田沼雄一郎さんの描き降ろしでの刊行となります。
発売日時など、具体化したらこちらでご報告しますので少々お待ち下さい。

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次のお仕事予定

今朝、MF文庫J用の新作「エルフでビキニでマシンガン!(仮)」の原稿を仕上げて編集部にお送りしました。

ネット時代様々でありますね。デビューしたての頃(94年)はまだフロッピーディスクで、それを宅配で送っておりました。神野名義のデビューのころはさすがにwebのテキストデータでしたが。
今回はジャンルも文体も、ちょっと今までにない仕掛けの話なので、どうなるかと最初は不安でしたが、面白い物が出来上がったと思います。

さて、作品の内容はといいますと、ファンタジー世界でビキニを着けたエルフやドワーフ(ウチのドワーフ女性には髭は無いです)および人間(私の世界ではヒト族と呼びますが)が、密輸した最新式のSMGやアサルトライフルをぶっ放してヒーハーするお話であります。

どうぞお楽しみに(笑)。

発売時期など詳しい事が決定しましたら逐次ご報告しますのでお楽しみに。
またマイナビの楽ノベレーベルさんで「シュレイオー」の続編「ダマスカス・ハート」上下巻と「星魔の砦」が電子書籍で復刊します。
「ダマスカス・ハート」は上下巻共に田沼雄一郎先生の表紙絵、「星魔の砦」はソノラマ版と同じく、龍炎狼牙先生が描き降ろしでジャケットを描いていただくという豪華仕様でございます。
こちらも詳しい事が分かり次第お知らせします。ではまた。

 

ちとお堅い話

たまにはこういうお堅いお話を。
去年「総務省が出した資料が面白いよ」と友人にいわれ、その資料を見ながら、「これからの出版業界がどう変わるか」と「あなたたち作家はこれからどっちに行くか、出版社の出方の予想も含め、そろそろ決めた方がいい」ということで「私が」置かれるかもしれない様々な状況を想定したシミュレートというか思考実験をしたことがあります。

問題はこの資料、あまりにも言ってる事が詳細で明確すぎて「本当に? これ国が作ったの? 本当は資料のもとになったデータ収集、適当なんじゃね? あるいは君が作ったんじゃ?」と納得出来ずに疑うほどでして。

「第一、どうしてこの資料を使う会議でクールジャパンなんて変なものが決まるのよ? どう見てもこの資料が指し示してるこれからの方向性とは真逆じゃん」

という不可思議さもありました。

ともあれ、何故クールジャパンがこの資料をもってして決まったのかは謎ですが、あまりこの手の資料を読み解く頭の回転のよろしくない私は、その友人の解説とその内容を保障する資料の照会などでようやく理解納得したという有様でした。
ちなみに総務省のその資料は無料でダウンロードして閲覧が可能です。

で、それをようやく判りやすく「翻訳」する人が出てきたと言うことでしょうか。
活字離れ資料 (←こちらをクリックしてくれれば飛びます)

これに近年、森博嗣先生が出された「作家の収入」という本(90年代末までの一般小説を書いている人たちがどのような仕組みで、どれだけの部数を売ることでどういう地位を獲得し、獲得したか、現状はどういう収入の動きがあるのか、等々が具体的な数字をもって書かれています)を併読すると、これまでの出版業界と、これからやってくる「大きな波」や冒頭の友人とともにやった「思考実験」がどういう類いのものかが見えてくると思います。

(リンク先はKindle版)

作家になりたい、と思っていらっしゃる方は、作品を書きためるのは第一ですが同時に「作家になって本を出した後どうするか(専業、兼業からあくまでも趣味に徹する、○冊出したら止めるまで)」をきちんと決めるためにもこの三冊に目を通し、色々考えておくことをお薦めします。

個人的にはかなり大変な時代になると思いますが、同時にそこを乗り切れば、という思いもあり、色々です……私自身もまだ確定した答えは出ていませんし、そこは作家が考えることではない、というご意見もあるかと思いますが、我々は最終的には自営業なので、読者の方の望むことと同時に、業界で何が起こっているかは把握しないと危ないと思っています。

あそびにいくヨ!1巻と最終刊が何故か割引き中

お疲れ様です。
今年もあと24時間とすこしとなりましたが皆様如何でしょうか。

個人的に今年一番大きかったのは最初のヒットシリーズ「あそびにいくヨ!」を無事に完結させたことです。
ふとした冗談のような思いつきから始まったこのシリーズ、皆様に愛されて本編20巻、外伝「キャットテイル・アウトプット」4巻もふくめ、合計24巻が世に送り出され、コミカライズが始まってCDになり、PS2のゲームになり、1クールのテレビアニメにもなりました。
あしかけ12年弱、まさか干支が変わるまでの付き合いになろうとは。
皆様、本当にありがとうございました。

そういうわけで、ということじゃないんでしょうが、今AmazonのKindleで1巻と最終刊が割引き販売中です。

またまとめ買いもできるようになりました。

年末年始の暇つぶしにでも、選んでいただければ幸いです。

田沼さん新刊

電子書籍版「南国戦隊シュレイオー」のジャケット、「マカリゼイン」、「虚攻の戦士」シリーズの表紙絵と挿絵、さらに中笈木六の「未亡人戦士・冴香」の挿絵と表紙絵を担当してくださっている田沼雄一郎さんの新刊が出ております。18才以上の方のみの購入物となりますが……。

田沼さんは手を抜かない人です。
デビュー作である「プリンセス・オブ・ダークネス」の時から成年漫画なのに書き込まれる世界観、人間の心を見据えた作品を常に作り続けています。
「SEASON」上下巻は禁断のネタを扱いながら、そこに「永遠の愛と恋」と「大人に翻弄される力の無い子供たちの心」を書き込んでいって、名作となりました。
かつては「受けていれば何でもアリ」で数巻にまたがる長編も珍しくなかった成年コミックですが、昨今、成年漫画は短篇が「望ましい」というデータが出ているらしく、なかなか連続性のある連載という物はできない時代です。

にも関わらず、田沼さんの短篇にはHだけではないキャラクターの息づかいと過去と未来と思いが交錯するさまが緻密に描かれています(特にクローズアップしない、さりげなく描かれているので、一回読むだけだと見逃すことも多いのですが).

しっかりとしたデッサンと構成力に支えられた田沼作品、立派な「大人の読み物」として如何でしょうか。