アニメ化から8年経ちました

去った7月10日は、今から8年前最も早い地域で「あそびにいくヨ!」が放送開始された日になります。
で、本日14日は二番目の地域での放送開始日。

ちなみに沖縄では3週間以上遅れた、8月10日がQAB (琉球朝日放送)さんでの放送開始日と言うことになります。

後半15分に、裏番組になぜか「けいおん!」の第2期が入ってしまい、当時沖縄の放送時間に合わせて実況Twitterをしていると、次々「そろそろ『けいおん!』に移るわ」的な書き込みが連続していくのを見て、なんとも寂しいやら悲しいやらの思いをしたことをほろ苦く思い出します。

それから早いもんでもう8年です。あと2年すれば10年です(当たり前ですね)
特典満載の国内版はともかく、北米版Blu-rayディスクが今や3000円前後でAmazonから買えるようになってしまいました。

本家本元の原作も終了して、早3年になります。これまでも色々と「あそいく」とエリスについて語ってきましたが、ほんとにこのキャラクターは作者の私にとっても最後まで謎の人でした。

ただひたすらにほんわかしていて、明るくて優しくて、能天気で前向き。

それまでどちらかと言うと、荒っぽい戦士系であったり、気高い女騎士(くっころナシ)、あるいはじっと影で主人公を見つめているタイプのヒロインばかり書いていた私としては、非常に珍しいキャラクターでした。

一応この前に、広江礼威先生の商業デビュー二作目「SHOCK UP!」のヘルメスという「指示が与えられている戦場では冷酷非情な戦闘マシンだけど実は指示がないとぐにゃぐにゃの駄目な人」なキャラを見て「これまで苦手だった年下の女性キャラは、こういう明るい属性を着けて描けるかもしれない」と気付いて、「南国戦隊シュレイオー」と言う作品で後輩キャラとしての実験をしていましたが、そーゆーキャラクターを主役ヒロインとして投入したのはなぜだったのか。

現在NOTEに公開されている「あそびにいくヨ!」の初期資料によれば(何しろかれこれ15年以上前の話なので、たとえ作者でもこーゆー資料がないと思い出せないのです)、エリスはあそこまで明るくはなく、いつも眠そうで、とにかくのんびり屋だけどもっとぐーたらしていて、何を考えているかニヤニヤ笑ってわからないキャラクターでした。
つまりもうちょっと陰性というか、影のあるキャラクターだったといえるでしょう。
猫と言えばこっちのほうが猫らしかったかも知れません(ただし成長した大人の猫)。

まあ自分でも今となっては思い出せない理由により、エリスは成長してご主人様の上にドテッと座るふてぶてしい猫ではなく、ハイテンションな子猫に近いキャラクターとなりました。

結果、第1巻を書いてる時はものすごく苦労しました初めてやることには不安がつきものですが今回は特別大きかったと思います。夜中に榊一郎先生の所へ電話を入れて相談を持ちかけたと言うのはホントの話です。
その時榊先生が
「いつも通りのヒロインにしたほうがいいんじゃないんですか?」
とおっしゃっていたら、「あそびにいくヨ!」は、3、4冊で終わっているちっちゃなシリーズになっていたかもしれません。
本当に世の中というのは不思議なものです。

かくして、エリスと言う不思議なキャラクターはヒロインとして降臨し、彼女を中心に物語は構築され、さらに土の中から、彼女のまいた種により、アシストロイドと言うちんまい福の神も呼び出され、20冊にも及ぶ大長編になったわけですが‥‥

この作品のおかげで本当に助かりました。作家としての能力の幅を広げたという意味も個人の経済効果にしても、この作品なしに今の自分は存在し得ないと思っています。
それだけにこの作品をどう越えていくのか、あるいはその面白さにどこまで近づきどこまで遠のいていくのか、当分の間これは私の宿題として目の前にずっと体されていくことになると思います。

では皆様これからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします。