「レディ・プレイヤー・ワン」というタイトルが格好いいのに何故か日本で出た原作は「ゲームウォーズ」なんてタイトルになってまして(挿画は凄く格好いいんですが)。
お話は今から数十年後の未来、アメリカにおける貧乏長屋であるところのトレーラーハウスが積み重なってしまうような時代、そこに住んでいるオタク少年が主人公の物語。
貧乏で、小太りで(映画はここが最大の違いです)、ダサくて、でもこの世界には唯一「夢」が残されていました。
それは全人類に対して開放された電脳空間。そこに接続さえできれば平等に教育を受けることができ、お金を稼いでグレードアップしていけば更に素晴らしいことを体験出来るわけです。
しかもこの電脳世界は成長と進化を続けるというおまけ付き。
それを作った世界最高の頭脳にして大富豪は死ぬ時に「この世界を全て引き継ぐことのできる宝と、そこへ繋がる鍵をばらまいた、全部の鍵を見つけ出して、宝を取って見せろ」という遺言を残しています。
世界中の誰もが、この巨大な電脳世界を手に入れるため(そこからもたらされる富と未来は正に無限大なのですから!)、その大富豪の過去や思考を研究し、彼が少年~青春時代を過ごした80年代~90年代に強烈なこだわりがあることを突き止めます、が。
誰も最初の鍵すら見つけられない。
貧乏故にこの電脳世界を飛び回って鍵を探すことに参加出来ないまま、悶々と日々を過ごしていた主人公は、その立場故にふと気付いたことがあり……というお話。
この大富豪のこだわりと、その宝を巡る熱狂の故に、数十年後の世界なのに皆80年代~90年代文化を研究し尽くし、それが一種のブームにさえなっているという設定で、色々面白いくすぐりが出てきますし、「鍵」を巡る試練もまたそれに絡んだものが殆ど……でも、ただのオタクネタ小説というわけではなく、電脳世界を欲しがるのは個人ばかりではなく、国際企業、政府機関も、ということで陰謀の中、主人公は成長し、仲間を見つけ、戦っていくという内容にもなっています。
映画化は不可能、と言われたのはこのカルチャー系のネタを映像にしなければ面白くないけど、版権処理が大変、というわけでしたが、どうやら予告を見る限り、かなり頑張ってクリアしているようです。
クライマックスではスパイダーマンのレオパルドンやミネルバX、ガンダムにライディーンがエヴァ量産機や初号機、ゴジラシリーズの「機龍」と戦うというクライマックス場面があるんですが、さて何処まで再現出来るか、そしてちゃんとドラマをどう見せていくのか、楽しみですね。