ボトムズ風予告編(清書版)

今朝、小説家の林譲治先生がこういう小ネタをTwitterで呟かれまして。

これで、なんとなく「#桃太郎風ボトムズ」というハッシュタグが浮かんで、幾つか書いたんですが、Twitterは瞬発力なので、ちゃんと清書したものをこちらに。
トゥギャッターでまとめるほど量は多くないですし。
やっぱり「装甲騎兵ボトムズ」のナレーションの格好良さに痺れた世代としては一度やってみたいなあというのもありまして。
10~30文字の乾いた体言止めの多い短文が4つぐらいに最後「次回、○○」と漢字2文字~10文字(出来れば奇数)のタイトルがあって、その後に、さらに皮肉と不穏を予感させる捨て台詞のような言葉が入る、という自分で解析した構成と「本家の台詞を単語を入れ替えて持ってこない」というルールを作成して作りました。
内容のイメージにあったのはボトムズの雰囲気に加え、石川賢先生の「桃太郎地獄変」で(笑)
最初に鬼ヶ島の襲撃があって、お供三匹の過去が描かれ、桃太郎の出生が語られて、最後に鬼退治に戻ってきた桃太郎と迎えた人たちの間の真っ黒なカタルシス展開が待っているという感じで。

失敗したのはハッシュタグで、桃太郎風ボトムズじゃなくて、ボトムズ風桃太郎ってことですね(笑)

新番組予告
そこにあったのは100年の快楽か、100年の煉獄か。
答える者は無いままに殺戮が始まる。
鋼と血肉が抱き合う地獄、栄光を目指して走る少年。無駄と知りつつ戦う異形のものども。同胞愛も、外部への敵意も、全て飲み込んで島が沈む。
次週より始まる新番組桃太郎第一話「鬼ヶ島」。血で汚れても金の価値は下がらない

第1話予告
忠誠心故に、命令を疑わぬ故に。

敵を容赦無く殺す故に、それは「犬」と呼ばれた。
後悔はない、希望もない。
ただ目の前の食料が必要なだけ。
なおも 生きるために、殺す為に。
そして奴はきび団子に手を伸ばす。
次回「犬」 人はしょせん人生のペット 

第2話予告
人にして人に非ず、されど「鬼」にもなれず。
残酷に殺すが臆病者、それゆえに「猿」と呼ばれる。
群れから逃げ出して数年。
人として生きるのになれたとき、殺戮の血臭が囁く。
人がましく生きることなど無駄だ、と。
次回「猿」 獣は檻から出て次の檻に入るだけ

第3話予告
空と海にあるものは心が清いという。
両者のもつ果てしない青が汚れた心を洗うから。
笑わせやがる。どちらも嘘だ。
硝煙の匂い、刃物の手応え。
それを味わったものはそのふたつの間を彷徨う亡霊に過ぎない。
次回「雉」 翼を持つものが天使とは限らない #桃太郎風ボトムズ

第4話予告
それがどこから来たのか誰も知らない。
誰の子なのかも判らない。
果たして肉と血で出来ているのかも。
だが年老いたふたりは思考を止め、眼前の綱にすがりつく。
「これは私たちの子だ、日本一だ」と
次回「桃太郎」 神も魔王も、己に似せたものを作った。 #桃太郎風ボトムズ

第××話予告
宝を積んで船が行く。血染めの旗が翻る。
邪悪は滅んで平和が来た。
快哉を叫ぶ人々の群れ。
安堵の中、老いた夫婦が微笑む時、黒いけだものが放たれる。
次回「退治後」 全ては土の下に埋められる。

最終話予告
たとえどれだけ邪悪であろうとも、どれだけ血まみれであろうとも、 人々が「英雄」と読んだものは白く飾られる。
辛すぎる現実に満足するためには、血染めの夢も痛み止め。
消費されるが故に英雄。
次回最終回「おとぎばなし」 彼は川から流れてきて、闇の中に葬られた