13代目ドクターは女性だそうで(前編)

タイムトラベルものの、というよりSFドラマで途中に中断を数年挟むも最長寿のシリーズは? と言われると唯一無二なのがイギリスBBC制作のドラマ「ドクター・フー」。
イギリス版電話ボックス(実際には警察専用回線と、一時拘留するための留置場を兼ねたもの)そのもの外見なのに中が異様に広い(何しろ「外見よりも中身が大きい」をさす単語として後に辞書に登録されるほど)タイムマシンにして宇宙船「ターディス」を操る、善良ながら謎めいた宇宙人「ドクター(本名はあるらしいんですが名乗ったことがないそうで)」と彼に連れられた地球人コンパニオンが繰り広げる時空を超えた大冒険はかれこれ半世紀を超えてなお愛され続けています(アメリカの大ヒット長寿ドラマ「ビッグバン・セオリー」での主役、シェルドンが最も愛する番組、そして「クリミナル・マインド」のドクター・リードとガルシアが好きな番組としてもファンには有名です)。

ユニークなのは演じている長期シリーズの抱える宿命的な弱点「主役の老化」を「ドクターは宇宙人なので死ぬほどの攻撃を受けると肉体を全く別人の姿、人格となって再生する」という設定にしてしまったこと。
まあこんな感じです

これにより、ドクターは「同一人物ながら姿形から性格まで違う」キャラクターとしてマンネリを防ぎつつ続くことの出来る作品になったのでした。

日本でも4代目ドクターの一部と、9代目、10代目のドクターの物語がNHKで放送されたことがあり、11代目、12代目ドクターの話はレンタルDVDや、ネット配信などで見ることが出来ます。

不思議なコトに(というより、同じ様に長期シリーズが長い中断を経ての復活だから見ていた子供が親の世代になっていたから当然でもありますが)平成仮面ライダーと同じで、再起動した9代目と10代目ドクターの人気はもの凄く、特に「子供の頃からドクターが大好きだった」デヴィッド・テナントに変わった、10代目ドクターの時には人気が爆発、並行して「秘密情報部トーチウッド」と「サラ・ジェーンアドベンチャー」という二つのスピンオフ番組がはじまり、12代目ドクターに変わってからも去年から「クラス」というスピンオフ作品が始まりました。

で、11代目ドクターから12代目ドクターにいたるまで7年にも及んでドクター・フーという番組を手がけていたスタッフも総入れ替えで、13代目ドクターの登場となったわけです。

さて11代目ドクターのマット・スミスから12代目ドクターのピーター・カパルディに変わるときも大騒ぎになった「ドクター・フー」しかも13、という西洋においては不吉な数字とされるこの代をどう乗り切るのか、なかなか情報が出ず、BBCもこういうCMを作ってさんざん煽っておりました。

ターディスのカギを大写しにするところから始まり「13」という数字があらゆる所に現れ……というハッタリの利かせっぷりは、渋めで抑えめなイメージのあるイギリスらしからぬ感じですが、それぐらい「ドクター」というキャラクターは愛されているのでしょう。

で、昨日、ウィンブルドン男子が終わった後、満を持して発表となりました。(続く)