加山雄三の時代劇というと

岡本喜八作品に「戦国野郎」という傑作がありまして。
戦国時代の荷運び人足連中をアメリカ西部開拓時代の「幌馬車隊」に見立てて、それに抜け忍の青年を絡めて……という痛快娯楽時代劇。


岡本喜八監督は時代劇でも傑作を幾つも撮ってて、遺作になった「助太刀屋助六」は元々白黒版で作った物のリメイクだそうです。
あとでご本人が「長すぎたのでカットしたテレビ放送版が完成品」と言い出すという普通のディ楽ターズカットとは真逆のことをした「EAST MEETS WEST」も含めテーマとして「時代劇とウェスタン」があったのは間違いないと思っています。

そんな岡本監督はUFOに絡めた陰謀論もの「ブルー・クリスマス」も作ってまして(ただ、これは脚本の倉本聰さんがワンカット、シーンはおろか、一言一句台詞を変えさせないため、現場に立ち会うので往生したそうですが)。

そういうことを踏まえると非常に感慨深い?のが日清の最近のCM

かつての「若大将」でもある加山雄三と、今何をやっても期待される佐藤健が共演というのもステキですが、こういう破天荒なCMにしちゃうあたりが日清。
よく見るとライティングは黒澤明風ですが、テンポの良さとかは岡本喜八っぽいといいますか、岡本監督がモダン過ぎたと言うことかも知れませんが、というか(笑)

 

個人的には岡本喜八時代劇は「戦国野郎」もそうですが、お話の大筋は「椿三十郎」と同じながらあちらと違ってほの温かい笑みで終わる「斬る」が好きです。