ワンカットかワンシーンか

長い間忘れてたコトがあるんでちょっとメモ書きを……今回はかなり他愛のない事です。
※他に言葉を思いつかないんで場面の分け方の一例として「ワンカット」「ワンシーン」という言葉を使っておりますが、本来の使い方では無いのでご注意ください。

物語を書く人たちはご存知のように「箱書き」という細かくお話を分割したあらすじのようなものを使うことがあります。

使うと言っても道具ではないんで自分ルールで決めたとおりにやるだけなんで、私は箱書きの代わりに野田昌弘先生提唱するところの右往左往シートというものを使ってこれまでやって来ておりました。
A4の紙を縦に3枚つなげて1枚と勘定するこいつを大体3枚から5枚書くと、良い具合に250ページ~350ページの長編小説の骨組みになります。
シリーズ物だと特にこれを使った方が早い。何しろキャラクターも世界観も全部頭に入っているので何が起こっているかを簡略化し易いんですね。

でもまあ、色々ありまして、シリーズ物も一旦落ち着いたので、新規の作品からはやり方を変えようということになり、また箱書きに戻ることにしました。

ところが右往左往シートというのはワンシーンを描くもので、ワンカットではない。例えば
「時間・昼間。
場所 屋上→ビルの途中→地上→駐車場
出来事・AがBの停めるのも聞かず、余裕の表情で屋上から飛び降り、落下しながら下の階の連中を次々撃ち殺していき、着地、拳銃を再装填しながら疾走して駐車場の車に飛び乗る」
というのがワンシーン。
ワンカットは
「時間・昼間
場所 屋上
出来事・AがBの停めるのも聞かず、余裕の表情で屋上から飛び降りる」
ということになります。
落下しながらの銃撃、着地して再装填しながら疾走、駐車場の車に飛び乗る、はまた別のカットということになります。
更に言えば箱書きはそのワンカットで状況が判るようにしなくちゃいけないんで(元々紙に書いて切って、箱を並べ替えるように場面を再構成するから箱書きと言うんだそうです)、人物の外見や感情も書き込んだ方がいいそうで。
「時間・昼間
場所・屋上
登場人物・A(コート、サングラス、拳銃×1・冷静)
     B(くたびれた背広・慌てている)
出来事  AがBの停めるのも聞かず、余裕の表情で屋上から飛び降りる」
という形式になります。
で、今までワンシーンを作ってたのを細かくカットで割る必要が出てきたので色々大変です。
ただ細かくカットを割るというのは「作ってる最中手を止めなくていい」という利点もあります。
この次の場面頭に浮かばないけどどうしょう、と思ったら空欄にして次に進んで頭に浮かんでいるワンカットを書いていけば良いわけです。
とりあえず最後まで書いてしまえば足りないパーツが見えてくるし、構成の難点も見えてくるので、場合によってはプリントアウトして並べ替え、切った貼ったを本当にやってみるのもいいでしょうし…………ということを私は先週、とある人に指摘されるまで気づかないまま「ワンシーン」で箱書きを作っているつもりでしたとさ、というお話。手癖というのは思い込みと慣れで出来てますねえ。