ゆうべ不思議な夢を見た

新作の準備をしております。
今度は詐欺師ならぬ「謀略師」というお話。
それとは別に、ちょっと眠っていたらこういう夢を見ました。
とりあえず起きて、iPhoneの録音機能を使ってばーっと喋ったものをまとめてみるとこんな感じ。タイトルをつけるなら「地球最後のコミケ」ですかね。

主人公は作家。
世界は未来(少なくとも太陽系内に広がりつつあるぐらいの科学技術あり)。
銀河クラスの「敵」を相手にした(多分超古代文明が残した自動機械)全人類総力戦。衛星軌道上の学校で訓練を受けながらもプロ作家として頑張っているが、正直あまり有名では無い。
なおプロ作家になるかどうかは選択であり、解釈である。
AIに判断されてある程度の実力があるという計測結果(小説の場合、文章力や語彙力などの基準値を満たす)プロ作家としてのデビューも可能。

他の仕事(訓練)をする自由があるのがアマチュア、ほぼフルタイムで仕事をするのがプロ、という具合。兵士としてはアマチュアのほうが問題は無い。むしろ専業の方が訓練は短くなる分ハードだが、機動兵器のパイロットなどは余裕があるのでプロ作家の殆どはパイロット。

舞台となる衛星軌道上の学園は人類に残された最後の、同人活動、創作活動を行っても構わない場所でもある(旧ソビエトにあった作家村みたいな)。

主人公も商業作家として小説を出しているが「受けている」という実感はあまり無い(全てが配給制の世界で生活はまかなわれているので)。
自分の本を読んでいる人も見たことがない。
最初は自分の本が図書館(この世界に本屋は無い、電子書籍ダウンロードで紙の本は記念として図書館に寄贈され、本を手に取って読まれる、というのは作家にとって大変な名誉。売り上げの代わりにその閲覧数と図書館の常備本のダブった数が作家のステイタス)に入る度に見守っていたが、結局「見ず知らずの読者」を見ることは無く、いつしかダウンロードの再生数と、作品を何人がどこまで読み終えたか、などの細かいデータだけで「分析」するだけになっていた。
それ故に「プロ」という称号を受け取ることにした。

とはいえ昔からの知り合いは読んでくれているので(紙の本でも……だから彼の本を図書館で読むのは知り合いばかりだ)時折感想を貰うが、主人公にはそれが「付き合い」故の言葉なのか本当の感想なのか判らないまま悩む。
(プロ作家とは言え、担当編集はなく、AIが『出版に値する』と判断するか否かに過ぎないので打ち合わせレベルでも手応えは無い)。
だが、人類総力戦の日が来る。地球最後のコミケの開催日も決まる。
その戦いの日が人類最後のコミケになるかもしれない。
主人公は従兄弟との合体サークル、という建前でそれに参加するが、自分は商業作家で小説家だから売り子で、と遠慮するも(この世界においてもコミケで男性向け創作小説が一部を除いてアウトサイダーなのは変わらない)、周囲から「せっかくの機会なんだから本の展示だけでもしろ、お前のファンが来てくれるかも知れないじゃないか」と励まされ、学校内にある自分の本の表紙コピーを取って並べようと思いつく。
図書館にある自分の小説を回収すると、そこには挿し絵が入るはずだった空欄に(戦闘激化で絵が入らないままだった)誰かによってキャラクターの絵柄が精緻な筆で書かれていた。
絵に見覚えのある主人公。憧れていたクラスメイトの少女(漫画家)の絵。

自分の本を読んでくれている人間がいた、と確信が持てる。
急いで学園を抜けだしてコミケ用の資料(あるいは折り本)をつくろうと、仲間たちの協力を得る。
そして世界最後のコミケを開く。ツーマンセルの戦闘で、殆どのサークルが合体サークル。
本を売り、コスプレをするのは休憩の間だけ、相方は戦闘に赴いている。生きていれば戻ってくるが、来なければサークルを放っておいてでも戦場に行かねばならない(会場はバーチャル空間なのかもしれない、あるいは不在の間はAIが代わりを務めて受け答えとサインをするとか?)。
作家にスケッチブックを求めるファン(彼らは衛星軌道上の学園に通えなかったが、この最終決戦のために上に上がってきたオタク達で彼ら、彼女らもまた、休憩時間が終わればシフトで戦闘に赴く)に「スミマセン、○○先生はちょっと席を外しておりまして」と答える側も、そしてこの場にいない作者たちも、皆、「いつ戻って来られるか判らない」。

数日がかりで戦闘が終了し、人類は勝利する。

主人公の作家は自分の戦闘メカから飛び降りると、満身創痍のまま、クラスメイトの少女のサークルの元へ駆けていく……

 

というところで目が覚めました、とさ(笑)