「シビルウォー」見てきました(多少ネタバレあり)

キャプテン・アメリカ・シビルウォー」見てきました。

全体的な感想を言えば、良くも悪くもMCUことマーヴェルの映画ユニバースは、インフィニティガントレットというクライマックス目がけて集束させていく「忠臣蔵(オールスターキャストのお祭り映画)の構造をもつものであり、これまでが忠臣蔵でいえば殿様が勅使接待の場の畳をひと晩で変えなければならなかったりというピンチもありながらも幸せな赤穂の時代が終わって、「松の廊下~赤穂城開城」にあたる部位なんだろうなあ、ということ……という時代劇ファンにはお馴染みの表現はともかくとしまして。」

 つまり、それぞれのマーヴェル映画ユニバースの面々が登場して、大勢が画面を右往左往して、という意味ではがっちり見せてくれますし、殺陣やアクションも工夫してます(ただもうちょっと引いて見せてくれた方がいいなあと思う所が多々アリ)

原作では本当の意味で様々なヒーローやミュータントが街中に溢れて、調子に乗ったテレビ局が主催したヒーローのリアリティショーでしくじったバカが街一つ消しちゃったことからミュータントとヒーローは国家で登録して管理した方が、ということでのお話なので、増えたとは言え、20人にも満たない映画ユニバースでは無理だろう、と思っていたら「ヒーロー登録法」の部分だけを抜き出して「アヴェンジャーズの国連管理」に落とし込んだのは上手いなあと。
ただ、脚本の仕掛けはそこまでで、あとはこれまで各映画で積み上げてきたキャラクター同士の絡みだけで盛り上げていくという形式なので、なんとなくニチアサの仮面ライダーシリーズの後半みたいに思えてくるところも(ソニーから借りてきたスパイダーマンが丁寧に出自を描かれているのに、バンのドアを開けたら寝ているアントマンの扱いの雑さがちょっと寂しい)。

つまんないわけではなく、小ネタの面白さは健在で、キャラ同士の掛け合いもシリアスな最中、そこぞこにちゃんと残っています。

ただこの面白さは、面白い事は面白いけど、この面白さはMCU全体からみた者の面白さであって、映画単体には爽快感はこれまでの「勢揃い話」にしてはあまりないのが特徴。
ど派手なアクションは宣伝通りな上に意外な隠し球があるんでそれはそれで嬉しいんですが、お話そのものの真相がこぢんまりとし過ぎてたり(だからこそもうちょっと凄みのある演出と話にしてほしかったんですが……)、最終的な登場人物同士の対立の点が移動するのはいいとしても、単純に「ほうれんそう」の問題じゃないの? にしか見えなかったり。
とはいえ、インフィニティガントレットまでの流れに合流するだろうという伏線やら何やらが一杯あるんですが、個人的にはそろそろシールドとコールソンをスクリーンに呼び戻して欲しいもんです。

アイアンマンでJ・ファブローが提示した「カラッと明るいマーヴェル映画ユニバース」をまた見てみたいですし。