沖縄を舞台にすること

私の今の名義の沖縄を舞台にした小説は南国戦隊シュレイオー3冊、そしてMF文庫Jで20巻プラス外伝4巻出していただいたあそびにいくヨ! およびHJ文庫で出して貰った「うらにわのかみさま」シリーズ全4巻があるわけですが、一番最初は?というと実はシュレイオーではありません。

シュレイオーは2000年ですがその数年前にクラック・ウィングという作品を別名義で書きました。

crackwing

 

 

 

 

場所は今は無き小学館SQ文庫。

当時スポーンのフィギュアブームの熱気冷めやらぬ時期、さらに最初のX-menの映画がヒットした所でアメコミブーム来るか?ということで小学館が特に力を入れてた頃です。
ですからこの作品も日本に超能力犯罪者が増え、団結してテクノマフィアと呼ばれるような組織に也、それに対抗すべく司法側も特殊組織(セクションDと呼ばれ、所属する能力者はクライムファイターと呼ばれてました)が作られたりで日々戦いを繰り広げているという設定でした。

ヒロインは「鬼」の血を引く少女、主人公は彼女によって押収された品物の中に眠っていた人間型魔法兵器……そして彼を追うその「妹」は後に「疾走れ、撃て!」の虎紅の最初のイメージになります(上にあげた表紙の左側の少女がそれです。ちなみにこのキャラクターはイラストを手がけていただいた赤坂さんの同人誌に出てきたキャラクターをお願いして外見を使わせてもらった物です)。

冒頭はいまやおもろまちと呼ばれるようになった当時の天久返還地(当時は米軍住宅密集地を取り壊し、土壌洗浄して原っぱをフェンスで囲んでいるだけでした)。そこに特殊な危険物保管庫があって……とか色々やってたんですが(ちなみにこの作品にもいちかのパラレル存在が出ていて、彼女は二叉尻尾の「化け猫」でした)。

ただ、この中での沖縄はまだ、映画で言えばロケではなく、作り物のセットをそう称していたようなもので、地名と位置関係だけが使われている程度。

私自身、どうやって「沖縄」という地元を切り取れば良いのか、ずっと戸惑っておりました。
沖縄という地元に住んでいるとそこが単なる田舎だという側面はどうしても切り離せず、他の人たち――――例えば上條敦士先生の「SEX」とか映画の「南へ走れ!海の道を!」みたいに、「格好良い沖縄」がどうしても小っ恥ずかしかった。

キッカケになったのは2000年に行われた沖縄コミケ(コミケットSP)です。

今のところ唯一、下手をすると最初で最後の「海を渡った最南端コミケ」はそれまでお会い出来なかった人たちと会い、じっくり話し合う機会を得る最大のイベントでした(個人的にはそれまで御電話でのみのお付き合いだった龍炎狼牙先生とお会い出来たのが大きかったです)。
そこでつたないおもてなしをしながら、ようやく私は沖縄以外の人たちが沖縄の何を楽しみ、面白がるかを理解したのです。

公設市場で日本を代表する怪獣イラストレーター・開田裕治先生と小説家のあや先生ご夫妻、官能小説の大家、睦月影郎先生や当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった雑学ライターの唐沢俊一さんとお話をしながら、ようやく自分のキャラクター達が那覇の街を歩き出すイメージを得ました。

格好良くなくて良いんだ。いつも自分が見ているところに知ってるところに当てはめてしまえば良いんだと。

そこで生まれたのが南国戦隊シュレイオーです。

発売は神野名義の2作目ですから、もう16年前になります。
あの中に描かれている那覇の街の風景やおかしなギミック(市場商店街のドアが全部繋がっていて裏道になっている)などは当時でさえ古い記憶でした。今となってはまるっきり違います。
あの頃店番をしていたお祖母ちゃん達は皆姿を消し、若い人や本土から来た人たちなど新しい顔が新しい商売をしていますし、1巻のラストで主人公達と井草(いちかのパラレル存在)が食事をしていた第一公設市場は近々建て直しということで取り壊しが決まりそうです。

「沖縄」を描くことが出来たあと、こんどはもう一つの要素「戦争」を描くキッカケになり、人生初の再版の報告を聞く「シックス・ボルト」がこの半年後ぐらいに控えておりますが、それはまた次の機会に。

てなわけで!

朝日ソノラマ時代に出した読み切り作品が復刊されることになりました!
ファンタジー世界で故郷を滅ぼされた戦士の一族「サムライ」が生体パワードスーツを駆って異星生物と闘うというお話です!

表紙絵はソノラマ時代と同じく龍炎狼牙先生です!

どうぞよろしくお願いいたします!

 

次のお仕事予定

今朝、MF文庫J用の新作「エルフでビキニでマシンガン!(仮)」の原稿を仕上げて編集部にお送りしました。

ネット時代様々でありますね。デビューしたての頃(94年)はまだフロッピーディスクで、それを宅配で送っておりました。神野名義のデビューのころはさすがにwebのテキストデータでしたが。
今回はジャンルも文体も、ちょっと今までにない仕掛けの話なので、どうなるかと最初は不安でしたが、面白い物が出来上がったと思います。

さて、作品の内容はといいますと、ファンタジー世界でビキニを着けたエルフやドワーフ(ウチのドワーフ女性には髭は無いです)および人間(私の世界ではヒト族と呼びますが)が、密輸した最新式のSMGやアサルトライフルをぶっ放してヒーハーするお話であります。

どうぞお楽しみに(笑)。

発売時期など詳しい事が決定しましたら逐次ご報告しますのでお楽しみに。
またマイナビの楽ノベレーベルさんで「シュレイオー」の続編「ダマスカス・ハート」上下巻と「星魔の砦」が電子書籍で復刊します。
「ダマスカス・ハート」は上下巻共に田沼雄一郎先生の表紙絵、「星魔の砦」はソノラマ版と同じく、龍炎狼牙先生が描き降ろしでジャケットを描いていただくという豪華仕様でございます。
こちらも詳しい事が分かり次第お知らせします。ではまた。

 

新刊は「リラム~密偵の無輪者~」となります

というわけで7月に本が出ます。
カドカワのノベルゼロで、タイトルは「リラム~密偵の無輪者~」
全ての人間が二つの指輪と「計算球」と呼ばれる機械で管理されているファンタジー世界での謀略戦のお話。
私のファンタジー作品としては初めて、主役が少年ではなく、青年ということになります。
ジャケットは西E田さん。
すでにこういう艶のあるキャラクターの素案を頂いております。
どうぞお楽しみに!

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CMではなくこのまま映画にしてくれないかしら。

まずはこの短い4分弱のムービーを。

今度出るDEUS EXというゲームの世界観説明のためのCMですが、これがまあ、これだけの短さなのに、高性能の義手義足などが生まれ、流行し、やがて機械化することが「オシャレ」になりところがその副作用なのか、それとも仕組まれていたことなのか判らない暴走が発生、一気に社会問題化し、機械化した人々は排斥され、差別されいつしか……という世界観を一気に見せてしまう。
しかもその中にひと組のカップルの物語も入っているというのがまた。このままこのカップルの行方を追うドラマとして映画かテレビドラマにならないかしらと思うぐらい出来がいいです。

ゲームはこの原因になった連中を追う、別の主人公を中心の2作目が出るそうで、こっちもこっちで面白そうですけれども

日本の薬局で抗生物質が買えるようになったのは(買えたのは)いつか

以前、とあるドラマで第二次大戦開戦の少し前(昭和15年前後)、子供が肺炎か何かで生きるか死ぬかの状況になって、必死の思いであちこち駆け回ると「新しい万能薬がアルヨ」ということで大金はたいてその薬を買ってきてそれを投与したら劇的に治って、それが当時開発されたばかりの抗生物質だった、という話があって、当時知り合いだった考証マニアの人が「あの時代に抗生物質があるか、日本にペニシリンが来たのは第二次大戦後だ!」と騒いだことありまして。
ただそれは実話を元にした話で、どういうことなんだろうと疑問に思っていたのを不意に思い出してあれこれ調べてみたら、抗生物質として有名なペニシリンが大量生産されて民間に広まったのは確かに第二次大戦後なんですが、抗生物質と同じ働きをする(厳密には抗生物質は微生物から培養されたもののみの名称らしいので)、サルファ剤という薬品がありまして。今でも尿路感染や前立腺炎の治療などで使われるそうです。
初期のペニシリン同様、薬効にはムラがあったそうですが、特に肺炎には良く効いたそうです。
で、これの製造開始が1935年(昭和10年)ですから、5年後ぐらいからなら確かに日本国内でも(大きな店を構えるような薬局だったら)入手可能な薬品であります(当時はドイツ語読みでズルフォン、あるいは中途半端な英語発音なのかスルファ剤とも呼んでいたそうで)。

で、薬効的には抗生物質と変わらない殺菌効果があるので、医者じゃない当時の民間人の口からごっちゃになって出てくるのは自然な話なワケで、あのドラマの描写は間違ってなかった、ということになります。

ここ数十年その交渉マニアのヒトのいうことを鵜呑みにしてたんですが、世の中ちゃんと調べないといかんですね。

ちなみにペニシリンを軍人以外の民間で最初に投与されたのは当時アルカトラズに脱税で収監されて梅毒を患ってたギャングの大親分、アル・カポネ、サルファ剤で命を取り留めた有名人の筆頭は第二次大戦時の英国首相、チャーチルだそうです。

たまにはTwitterネタを

PCでご覧になれば判るとおり、ウチのホームページは左に私のTwitterが表示されております。
で、そこで先輩作家の皆川ゆか先生がやっていた「あなたのツイートで桃太郎を書いてみました」というのが結構面白かったのでご紹介。

神野オキナの結果

 昔々ある所に神野とクリスティが住んでいました。
神野は沖縄へラブホしに、クリスティは福山へアメコミしに行きました。
クリスティが福山でアメコミをしていると、マンガマンガと、大きな実写化が流れてきました。
クリスティは良い土産ができたと喜び、それを拾い上げて家に持ち帰りました。
そして、神野とクリスティが実写化を食べようとすると、なんと中から元気の良いアベンジャーズが飛び出してきました。
「これはきっと、神様からの授かり物にちがいない」
アベンジャーズのなかった神野とクリスティは大喜びし、実写化から生まれたアベンジャーズをダッシュエックス文庫太郎と名付けました。
ダッシュエックス文庫太郎はスクスク育ち、やがて強い世界史になりました。

そしてある日、ダッシュエックス文庫太郎が言いました。
「ぼく、日本版島へ行って、悪い日本版を退治してくるよ」
クリスティに冒険活劇を作ってもらった彼は日本版島へ出発しました。
ダッシュエックス文庫太郎は旅の途中でドイルに出会いました。
「ダッシュエックス文庫太郎さん、どちらへ行くのですか?」
「日本版島へ、日本版退治に行くんだ」
「それではお腰に付けた冒険活劇を1つ下さいな。お供しますよ」
ドイルは冒険活劇をもらい、ダッシュエックス文庫太郎のお供になりました。
そして今度はサトウサンペイに出会いました。
「ダッシュエックス文庫太郎さん、どこへ行くのですか?」
「日本版島へ、日本版退治に行くんだ」
「それではお腰に付けた冒険活劇を1つ下さいな。お供しましょう」
そして今度は円楽に出会いました。
「ダッシュエックス文庫太郎さん、どこへ行くのですか?」
「日本版島へ、日本版退治に行くんだ」
「それではお腰に付けた冒険活劇を1つ下さいな。お供します」
こうして仲間を手に入れたダッシュエックス文庫太郎はついに日本版島へ到着しました。

日本版島では日本版たちが近くの村から奪ってきた宝物や御馳走を並べて「イコライザーの宴」をしていました。
「よし、かかれ!」
ドイルは日本版に噛み付き、サトウサンペイは日本版をひっかき、円楽は日本版を突きました。
そしてダッシュエックス文庫太郎もまらをふり回して大暴れしました。
すると、とうとう日本版の親分が泣きながら降参を宣言しました。
ダッシュエックス文庫太郎とドイルとサトウサンペイと円楽は日本版から取り上げたイコライザーを持って家に帰りました。
そしてダッシュエックス文庫太郎たちはイコライザーのおかげで幸せに暮らしましたとさ。

めでたしめでたし。

http://appli-maker.jp/analytic_apps/36978/results/107852416

こういうのは元になる文章の書き方がかなりこなれてないと実は出来ないものなんで、作った人は凄いなあと思います、ええ。

 

こちらも80年代を代表するキャラでしたね

メル・ギブソンの「マッドマックス」以来の当たり役、「リーサル・ウェポン」、今度はドラマ化だそうで。

 

 

まだ米軍の制式拳銃がベレッタM9(当時はM92Fと呼ばれてました)になったばかりで、刑事といえばリボルバー、六連発が当たり前だった時代、15発の弾丸を、逃げるヘリコプターにありったけぶち込む場面に当時のガンマニアは「男たちの挽歌」のチョウ・ユンファと並んで痺れたものですが、今回のマータフ刑事は内省型ですぐ自殺したがるメル・ギブソン版と違って、どちらかというと外側に向けてて危ない、というキャラのようで。
ただ、これまで映画の刑事物をテレビに落として成功した例というのはあまりないので(その逆も)、さてどうなるんでしょう。
あとFOXでもケーブル系なのか、簡単にパカパカ人が死ぬのはどっきりしますね。

さて、日本では見られますでしょうか……そういえば「ビバリーヒルズ・コップ」もテレビ版がありましたが、シーズン1で打ち切りで日本じゃやらなかったんですよね。

唐突な話ですが

最近ちょっと思うんですけれども、ある問題に対して間違ったやり方で抗議している人たちに関しては「間違っている」と指摘し、きちんと抗議すれば良いのであって、遠回しな向こうウケする皮肉やあてこすりをいうのは、問題そのものとそれが生み出した状況のごちゃ混ぜと「なんかした」という嘘の満足感を加速させて、本当にシンドイ「本当の問題解決」への手順にとりかかることを遠のけていくだけのような気がします。

何よりもちゃんとした抗議に対応しないことは不誠実であるということでさらに追求できますし、誠実な人であれば、あるいは正しさを標榜するところであれば対応せざるを得ないわけですけれども、皮肉や当てこすりは非難中傷と変わらないので、そのままスルーされてしまうか、さらなる皮肉とあてこすりの応酬になるのがオチです。

手段が間違っているということに対する是非を問うことは大事です。それとは別に原因となった問題を解決するということはやらなければいけない。

最近、知り合いに「物事は万事切り分けて、その上で正しく対処していかないとごちゃごちゃになって終わる」と教えられましたが、全くその通りだよなあ、と。

抗議の仕方も、それに対する批判もちゃんと真面目に考えないと単なる怒号のやりとりで終わるだけで、何も前に進めないよねと……考えてみれば仕事もそうですよね。うん。

冒険野郎マクガイバー

といいますと80年代の海外ドラマで燦然と輝くDIYヒーロー。これまでパロディとしての「ほぼ冒険野郎マクグーバー」はありましたが、ようやく本家本元のテレビドラマのリメイクとなるようです。

今時らしく、マクガイバーが長髪ロン毛のイケメン兄ちゃんになっているのも興味深いですが、長寿ドラマCSIのニックさんことジョージ・イーズが無精髭生やして出てくるのが意外でした。何話になるか判りませんがリチャード・ディーン・アンダーソンがカメオでもゲストでも出てくるなら、是非日本語吹き替えはあの時のまま石丸博也さんにやって貰いたいですね。