フィジカルな○気と疾走感

守矢ギアさんの漫画にはフィジカルな狂気と疾走感があります。
この名義での初単行本「フタナリスト」におけるキャラクターのイカレ具合と、作品世界をヒロインたちが全力疾走しつつ、目に付く者を片っ端から金属バットで殴りまくってぶっ壊すようなスピード感のある話運びと、さくっとした狂気(に近い論理飛躍やキャラクターの思考回路)は、他には滅多に無い持ち味です。

ご本人はまっとうな常識人でシャイな所もあるナイスガイなのですが、時折見せる鋭い部分を判りやすく他人に通訳するとこういう形になるのでしょう。

で、2作目「姉憑き」が今度発売になります。

こちらは天才引きこもり科学者の姉が、弟好きさの余り弟の恋人(になりそうな相手)に憑依して肉体関係を持って自分は満足、弟は女嫌いにして自分から離れられないようにする、という一石二鳥を狙うけれども……というイカレた話ですが、単に勢いだけではなく、最終回では単なる勢いだけの作品では無いという証明がされて終わるあたりが、ちゃんと「漫画」として読ませるように手を抜かない守矢さんの真面目さなのだと思います。

成年漫画で明るくてどこかイカレてて、ちょっと笑えるものがお好きなら是非