サクラブリゲイド

本屋で本を買うのが好きです。
中にはそれまで見たことも無かったのに表紙をちらっと見かけた瞬間、こちらを「呼んでいる」本に巡り会えることがあるからです。

なかなか電子書籍だとそれがないんですが、今回珍しくそれが当たったのがシリウスから出ている「サクラブリゲイド」です。

日本が南洋の小さな島国に密かに軍事基地を持つ様になった少し先の未来、脊椎に障害を持った少年少女たちに「自分の足で立って歩く」ことと引き替えに「ヒトガタ」と呼ばれる二足歩行兵器の実験部隊に配属され……というのが前提として提示される世界観。

ところがその島国はアメリカから「テロ支援国家」指定されてしまい、日本側から見れば「都合の悪い存在」になった彼らは斬り捨てられてしまうが、操っている当人たちでさえ「どういう兵器かよく分からない」と思っていた「ヒトガタ」は実は……という所から始まるこのお話、それからあと海外ドラマのように先を読ませない二転三転を繰り広げていきます。

陰鬱なだけの話にならず、そして「生きるために必死に戦う」ことを読者に「共感」させる物語の作り込みはお見事で、絵も達者、「ヒトガタ」のデザインに驚くのも、その後色々仕掛けがあって……と油断が出来ずにグイグイ引き込まれていく作品です。

同時にちゃんと青春物であり、人間ドラマでもあるという豪勢さ。

今のところ4巻まで出ていますが、これはかなり面白いのでよろしければ是非。

とりあえず、書籍でも購入しようと思っております。ハイ。